2007年労働衛生・健康管理関係DATAから
■HOMEPAGE
2007年業務上疾病の発生状況(業種別・疾病別) |
1 仕事が原因で発生している疾病
2 グラフで見る
3 平成19年業務上疾病発生状況(業種別・疾病別)データ
2007年定期健康診断の有所見率に関する統計(業種別・健診項目別・年別) |
1 平成19年定期健康診断の業種別有所見率(%)
2 平成19年定期健康診断の健診項目別有所見率のグラフ
3 定期健康診断有所見率(%)の年別、健診項目別の推移
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職場において、担当している仕事が原因で発生する疾病の統計
■ 厚生労働省は毎年、労働者が業務に関連して疾病を発生した件数をとりまとめて公表しています。「業務上疾病発生状況(業種別・疾病別)」がそれですが、このたび、19年発生分の状況が明らかとなりました。
これによると、
何といっても件数として多いのは、不自然な作業姿勢などから発生する災害性の腰痛です。これが全体の約6割。さらに腰痛以外の負傷に起因する疾病の12%を加えた全体の72%は元々がケガ(負傷)から来る「疾病」ということになります。
本来イメージの業務上疾病は、グラフで見るように、「重筋業務・119件」「手指前腕症候群・245件」「化学物質・258件」「じん肺・640件」「病原体・257件」「異常温度・474件」などが目につきます。
これらの比較的多発している業務上疾病に関して業種別に発生状況の特徴をみると、以下のような特徴が認められます。
(1)じん肺は、建設業、鉱業、製造業の3業種で96%が発生、明らかに業種特性がある。(2)病原体に起因する疾病は、保健衛生(病院)において59%が発生しており、これも業種特有の発生パターンが認められる。
(3)異常高温による疾病も、製造業、建設業で55%とその過半が発生しているなどの特徴がある。
しかし、その一方では、
(4)手指前腕症候群が、全業種に広く分布発生していること。
(5)化学物質による疾病が、製造業に限らず、建設、清掃、接客娯楽、商業等に幅広く発生していること。
(6)重筋業務による疾病が、製造、運輸に限らず非工業的業種に広く発生していることなどには、認識を新たにする必要があるかも知れません。
平成19年業務上疾病発生状況(疾病別)グラフ
平成19年業務上疾病発生状況(業種別・疾病別)
リンク 厚生労働省データ「業務上疾病発生状況等調査」一覧表のうち「表1参照」
定期健康診断有所見率(%)の年別、健診項目別の推移
リンク 厚生労働省データ「業務上疾病発生状況等調査」一覧表のうち「表7参照」