米国 |
個人と企業が出し合う掛金がそれぞれ所得控除、損金算入され、運用収益が非課税となる確定拠出型企業年金「401kプラン」が急拡大。資産残高は1兆ドルを突破した模様で、確定給付型に迫る勢い。退職時に一括して一時金で受け取る方式が主流。 |
英国 |
基礎年金の上乗せ分として、民営の企業年金や個人年金への加入が増え、個人、企業とも確定拠出型を選択する傾向が強まっている。80年代広範にリスクの高い個人年金の不正販売が問題になったこともあり、ライフプランに応じた比較的穏健な確定拠出型の運用メニューが主流。 |
スウェーデン |
2001年から、掛金の運用による個人間格差をなくす「観念的確定拠出型」の公的年金制度を取り入れる。拠出するのは掛金に見立てたポイントで、年金支給時にインフレ率などを考慮した指数を用いて現金に換算するため、積立期間中の運用リスクはない。転職してもポイントは継続して積み立てられる。 |
チリ |
81年から公的年金制度の一部を強制貯蓄型とし、その運用を民間に移管した。南米・東欧諸国がチリをモデルに改革した。ただ、運用機関の資産獲得競争が激化し、かえって非効率になる傾向が見られるほか、最近の経済混乱で運用機関の破たんが相次ぐ問題が表面化した。 |