中途採用者の就職賃金(東京−H17.3調査)
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グラフ1
それによると、調査は、平成16年8月1日から同年9月30日までにパート等を除く、一般求人で雇用期間が常用のもの、すなわち、常用就職した者12,490人、加えて同期間に申し込まれた新規求人(パート除く)52,980件
を対象に中途就職者の職種別就職賃金等の実態が分析・公表されている。
なお、対象賃金は、基本給プラス定額的に支払われる物価、地域、住宅等の手当を含み、通勤、皆勤、超過勤務等の手当を含まないものとされている。
(1) 就職者は、一般事務員が最も多く(その他を除く)、求人件数は、販売外交員が最も多い。(グラフ2参照)
(2) 中途就職者の初任賃金の全体平均額は、実はこの5年間変化がなく、200,000円に張り付いている。(グラフ1参照)
年齢別の初任賃金をみると、「19歳以下」では175,000円、「20〜24歳」では187,000円、「25〜34歳」では200,000円、「35〜44歳」、「45〜54歳」では220,000円となっている。就職賃金は「35〜44歳」、「45〜54歳」がピークとなった。
(3) 就職賃金の最も高かったのは「会社・団体の管理職員」で、331,700円。就職者数の多い「一般事務員」は、188,000円(就職者全体平均の20万円より低くなっている。)。(グラフ1参照)
(4) 就職賃金の最も低かったのは「清掃員・雑務員」で、165,200円。「ビル・寮、駐車場等の管理人」170,000円、「警備員」175,000円がこれに次いで低い。(グラフ1参照)
(5) 全ての職種で、「就職賃金」は、「求人賃金」を下回っている。(グラフ1参照)
グラフ2
注) 本グラフの職種別の就職者、求人件数については、当方〔労務安全情報センター〕において、東京労働局発表の就職者割合、求人割合をもとに調査計の就職者12490人、求人52980件に掛け合わせて、概数の算出を行った。(東京労働局の直接公表データではありませんのでご注意ください。)
注2) 本グラフで、縦軸2000を超えている職種(その他、一般事務員、販売外交員、営業・販売事務員、販売店員、情報処理技術者)については、求人件数の実数を省略してるので注意してください。(ちなみに、販売外交員の求人件数は6,834人である。)