日本の家内労働者の推移「S45〜H16」

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　■その他・労働事情

減少つづく、家内労働者・・

１．日本の家内労働従事者が大幅に減少している〔グラフ参照〕。従来の家内労働の主力業務が、海外シフトしていることが大きい。

２．昭和45年から実施されている家内労働概況調査（厚生労働省）によると、 平成14年の家内労働者数は、２１万６，３２４人（対前年の減少幅は８．０％）。
女性が全体の９割以上を占め、業種別では、「衣服・その他の繊維製品製造業」30.2%、「電気機械器具製造業」14.7%、「その他（雑貨等）」14.8%、「繊維工業」6.1%、「電子部品、デバイス」6.0%、「機械器具」5.5%、「紙・紙加工品」4.9%、「」食料品」2.1%の順となっている。仕事を委託する委託者数は１万５，５８９人（ 製造・販売業者が全体の９割以上を占めている）

家内労働者等の推移

	家内労働従事者数	家内労働者数	男性	女性	専業	内職	副業	補助者数	委託者数
S45	2,017,000	1,811,200	139,500	1,671,700	171,000	1,597,200	43,000	205,900	113,100
S48	2,041,200	1,844,400	136,600	1,707,800	171,000	1,633,600	39,800	196,800	110,900
S50	1,725,700	1,563,700	125,200	1,438,500	134,800	1,393,800	35,100	162,000	106,100
S60	1,223,200	1,149,000	78,100	1,070,900	76,200	1,058,500	14,300	74,200	86,600
H5	745,000	710,300	44,900	665,400	39,900	663,000	7,300	34,700	47,900
H6	657,272	626,617	40,870	585,747	35,593	585,011	6,013	30,655	42,833
H7	576,701	549,585	36,443	513,142	31,848	512,900	4,837	27,116	38,538
H8	532,477	506,864	34,627	472,237	30,359	471,890	4,615	25,613	35,774
H9	485,193	462,280	31,722	430,508	25,711	432,620	3,949	22,913	32,345
H10	439,082	419,014	29,513	389,501	24,221	390,798	3,995	20,068	29,462
H11	382,447	365,147	26,043	339,104	21,058	340,507	3,582	17,300	26,158
H12	347,084	331,831	23,888	307,943	16,914	311,835	3,082	15,253	24,116
H13	311,530	297,200	23,142	274,058	14,657	279,680	2,863	14,330	21,798
H14	269,815	257,270	21,444	235,826	12,516	241,983	2,771	12,545	19,347
H15	246,476	234,717	19,684	215,033	11,676	220,365	2,676	11,759	17,400
H16	226,670	216,324	18,819	197,505	10,249	203,513	2,562	10,346	15,589

〔参考〕家内労働概況調査
用語の定義

○家内労働者	物品の製造、加工等若しくは販売又はこれらの請負を業とする者から、原材料等の提供を受け、主として労働の対償を得るために、物品の製造又は加工等に従事する者であって、同居の親族以外の者を使用しないことを常態とする者をいう。
○専業的家内労働者	家内労働をその世帯の本業とする世帯主であって、単独で又は家族とともにこれに従事する者をいう。
○内職的家内労働者	主婦や高齢者等世帯主以外の家族であって、世帯の本業とは別に家計の補助等のため家内労働に従事する者をいう。
○副業的家内労働者	他に本業を有する世帯主であって、本業の合間に単独で又は家族とともに家内労働に従事する者をいう。
○家内労働補助者	家内労働者の同居の親族であって、家内労働者の従事する業務を補助する者をいう。
○委託者	物品の製造、加工等若しくは販売又はこれらの請負を業とする者で、その業務の目的物たる物品について家内労働者に委託する者をいう。