セクハラ情報2
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■職場とセクシュアルハラスメント






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■アメリカ三菱自動車製造(MMMA)がセクハラ防止対策のための勧告「職場環
境改善計画」の完全遂行を表明(13日、日経新聞報道)(H9・2)

 H9・2・13の日経新聞は、アメリカ三菱自動車製造(MMMA)が12日、リン 
・マーチン元労働長官を団長とする社会調査団から勧告を受けた「職場環境改善計画」
の内容を明らかにするとともに、MMMA大井恒男会長は、同勧告の完全遂行を表明し
たと報じている。
発端は昨年4月、MMMAが米雇用機会均等委員会からセクハラや性的差別を理由に訴
えられた事件。日経新聞の報じるところによると、再発防止対策となる「職場環境改善
計画」の主な項目として、以下のとおり。




アメリカ三菱自動車製造(MMMA)の職場環境改善計画の主な項目
(日経新聞H9・2・13朝刊)

○企業としての使命、原則を文書化する
○人事管理の実績を、管理職向け評価・報酬の基準に含める
●職務に関してチェックのなかった職長クラスの従業員の仕事の責任範囲を明確にする
○各自の職責や実績をより反映するよう給与体系を見直す
○全社的に管理職向け研修を強化し、特に日本人には異文化理解、高度な語学力習得を
 求める
○求人広告が機会均等を保障しているか監視する
○配属・昇進などでの人種・性差別の有無を監査する
○人事担当の上級副社長などで雇用機会均等のための委員会を構成する
○従業員に対し、より多くの情報をタイムリーに提供する
○保育サービスを拡充する
○各部門の規則・規制の順守を監視する組織、改革の改善状況を監視する組織などを設
 ける












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最近セクハラ相談


セクシユアル・ハラスメントに関する相談について
(平成7年度受付の主な事案137件の集計結果)    労働省婦人局


1 行為者の内訳

 ・上司       50%
 ・社長       37%
 ・同僚、顧客その他  3%



2 相談者の主な要望、悩み

(1)自カで解決したいのだが、方法がわからない。
(2)解雇、退職に関する問題を起こしている。
(3)婦人少年室から事業所、行為者に対して啓発をして欲しい。
(4)行為者に反省して謝って欲しい。
(5)気持ちの整理ができない。
(6)解決に向け、行為者等と交渉しているが、うまくいかない。



3 相談者の申告内容のタイプ分け

(1)対価的タイプ

イ 権限利用報復タイプ(既遂型) 43件(31%)
  (行為者が相談者に対し、人事権、職務命令権を有しており、相談者が性的な要求を拒
   否したことに対して、権限を用いて報復を行っている場合)

  ※1 女性労働者から
     「所長から、採用の見返りとして交際を求められ、断ったところ、退職してパー
     ト勤務に身分を変更するよう強要されている。近々、社長が営業所に来る機会が
     あるので直訴しようと思う。」

  ※2 女性労働者(契約社員から)
     「総務部長から食事に誘われたり、部屋へ行きたいといわれたりしても、断って
     いた。そのうち、部長が自分を無視するようになり、仕事も与えられなくなった
     。人事担当課に相談したが、部長の顔色をうかがっており相手にしてもらえず、
     契約更新時に自分だけが更新されなかった。納得いかない。」


ロ 影響カ行使タイプ(未遂型) 13件(9%)
  (権限を持つ行為者が、性的な要求を行うために、権限を用いて相談者に対し、プレッ
   シヤーを与えている場合)

  ※1 女性労働者から
     「上司が事務所で二人だけの時に身体に触ってきたり、出張先のホテルの部屋に
     仕事と称して上がり込み、性的関係を要求したりする。拒否すると、自分の要求
     に従った方が働き続けるためには得策であるといって脅す。自分は生計の主たる
     維持者であり、解雇されるのは困るが、このままでは働き続けられない。」

  ※2 女性労働者から
     「夫と死別し再就職した会社で社長から、要求に従わなければ解雇すると脅かさ
     れ、性的関係を持ってしまった。これからどうしたらよいだろうか。解雇される
     のも困る。」


(2)環境的タイプ

イ 言動タイプ 16件(12%)
  (屈辱的、敵対的な言動が重ねられたことにより、相談者の就業環境が著しく不快なも
   のになっている場合)

  ※1 女性労働者から
     「日常的に、女性に対するからかい的発言やパソコンでヌード写真を見せる等の
     いやがらせが男子社員により行われており、やめて欲しいと言っても、まともに
     聞こうとしない。社長自身がこのような行為を行っていること、組合も取り合っ
     てくれないことから、相談できる人がいない。」

  ※2 女性労働者から
     「同僚男性からホステスのアルバイトをしているという噂を流されており、事実
     でないため困っている。」


ロ 身体接触タイプ 24件(18%)
  (望まない身体接触が行われたことにより、相談者の就業環境が著しく悪化している場
   合)

  ※1 女性労働者から
     「社長から愛人が欲しいと遠回しに言われたり、手を触られたりしており困って
     いる。どのように対応したらよいか。」

  ※2 女性社員から
     「店長が勤務時間中に女性社員の胸や腰などに触る。やめて欲しいと申し入れて
     も“この程度はセクハラではない。”といってやめようとしない。問題が大きく
     なり、本社の方から身を引いて退職するよう言われている。」



(3)衝撃タイプ 23件(17%)
   (身体接触等の性的言動により、一度の行為でも、相談者が強いショックを受けてい
    る、あるいは就業環境が著しく不決になっている場合)

  ※1 女性労働者から
     「上司から恋愛感情を告白されたが、仕事を教えてもらえなくなることをおそれ
     、適当に拒否していた。二人で出張した際、資科を取りにくるよう命ぜられ、上
     司の部屋へ行ったところ、性的関係を強要された。抵抗し逃げ帰ったが、怪我も
     しておりショックが大きいので、退職を決意した。侮しくて気持ちのやり場がな
     い。」

  ※2 女性労働者の父から
     「娘が仕事中、車の中で社長から性的関係を強要され、逃げ帰ってきた。娘はシ
     ョツクを受け退職するつもりでいる。社長に反省の態度がみられないので、制裁
     を加える方法はないか。」



(4)その他 18件(13%)

  ※1 女性労働者から
     「社長と性的関係を持ったが、それを知った社長の妻(専務)から解雇を命ぜら
     れてしまった。」

  ※2 男子労働者から
     「社長に、女性社員に対するセクシュアル・ハラスメントをやめるよう注意した
     ところ、社長が激怒し解雇されてしまった。」

  ※3 女性労働者から
     「上司がしつこくラブレターを送ってきたり、休日に自宅の回りをうろうろした
     りするので危険を感じる。」