TNT火薬製造工程の爆発事故
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中国化薬株式会社 江田島工場が爆発事故の繰り返し

同工場は、同年4月16日にも死亡者3名を出す爆発災害を発生させている。
今回の爆発災害の概要は以下のとおり。

1 災害の状況  爆発

2 発生日時   平成8年11月19日(火)午後2時18分

3 発生場所   中国化薬株式会社 江田島工場
            (広島県安芸都江田島町)

4 発生状況

 TNT(トリニトロトルエン:爆薬)製造工程の精製室において、同室にある精製槽で異常が発生し、異常に気付いた作業者等は避難した。
 その後、同室から火柱があがり、続いて大きな爆発が発生した。さらに他の建屋にも類焼したもの。

5 被害の状況  負傷者6名(重傷2名、軽傷4名)




再発防止の要請

(社)全国火薬類保安協会会長
日本火薬工業会会長 あて(平成8年11月28日、労働省労働基準局安全衛生部長名)

火薬工場における爆発火災防止対策について

 爆発火災による労働災害の防止については、かねてからその徹底を図ってきたところでありますが、本年11月19日に広島県江田島町の火楽工場において負傷者6名を出すという大規模な爆発災害災害(別紙参照)が発生いたしました。同工場においては、本年4月16日にも死亡者3名を出す爆発災害を発生させており、誠に遺憾に耐えないところであります。
 これらの災害の原因等については現在調査中でありますが、それぞれ、もともと危険な火薬類を製造し、又は取り扱う過程で発生しており、再発防止のためには、製造設備の点検の実施、火薬類の適正な取扱い等の徹底を図り、安全対策に万全を期す必要があります。
 ついては、貴会におかれましては、事態の重大性を認識いただき、安全管理が適切に行われているかを総合的に点検し、爆発火災等の防止対策のより一層の充実が図られるよう、会員事業場に対し周知徹底されたく要請します。
(別紙略)



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