高速道路建設工事における橋桁落下災害
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千歳ジャンクションCランプ橋(送り出し工法)−橋桁落下


1 発生日時   平成9年9月2目(火)午前4時35分頃

2 発生場所   北海道千歳市上長都(恵庭IC〜千歳IC間:恵庭ICから約4km南)

3 工事概要
(1)工事名   北海道横断自動車道千歳ジャンクションCランプ橋(銅上部工)工事
(2)元 請   (株)横河ブリッジ
(3)1次下請  横河工事(株)
   2次下請  親和架設工業(株)、(抹)エフティ建設、(抹)谷澤組
   3次下請  (有〉弘道架設、(有)熊谷工業、(有)久保田工業
(4)発注者   日本道路公団北海道支社
(5)工 期   平成8年9月12目〜平成10年9月1日
(6)請負金額  5億6200万円(税抜き)

4 発生状況

長さ110m、重さ450tの桁を高速道路(通行止中)上に送り出して架け渡す作業において、
橋脚P1、P2及びP3上に設置した合計3台の台車で桁を支え、橋脚P2からP3に向かって送
り出し中、橋脚P3に向かって約62.5mせり出したところで、橋脚P2上の台車を後方に戻す
ために、ジャッキアップしたがジャッキの不調等により台車が外れなかった。この台車が外れるよ
う調整するため、P2上のジャッキをジャッキダウンしたところ、橋脚P3上の台車から手延べ桁
が外れ、下方に1m、進行方向に向かって左側に0.9mずれた。
そのため、橋脚P3上にいた作業員4名が桁に挟まれるなどし、また、橋脚P2上にいた作業員2
名も反動で墜落する等により、被災した。なお、本工事はジャッキの不調等により作業工程が遅れ
気味で施工されていた。
原因については現在調査中であり不明であるが、曲線橋であることから、橋桁の送り出し作業中に
何らかの原因で横方向の応力が発生したこと等により、橋桁が架台から外れたことが考えられる。

5 被災状況
  死亡3名、負傷3名

(注)上記の災害概要等については、現在調査中であり、確定したものではない。
   (労働省労働基準局建設安全対策室、資料より)



送り出し工法施工状況図
(写真等については、9月2日夕刊各紙参照)




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