来島大橋工事・橋桁もろとも60M落下(7名死亡)
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この労働災害は、平成10年6月10日(水)愛媛県今治市馬島の来島大橋馬島高架部鋼上部工工事現場(7A−P4間)において、主桁の送り出しに使用した架設桁を解体し、地上に降下させる作業中、架設桁(重量47t)及びこれを吊っていた主桁上の作業台車が約60m下の地上に落下した。このため、作業台車上で作業中の8人のうち7人が地上に墜落して死亡し、主桁上にとばされた1人が重傷を負った、もの。 |
(災害発生の原因) 1 架設桁のつり降ろしに使用されていた4基のジャッキの上クランプ(ワイヤロープを締め付けて保持する機構)が開放している状態で、「下クランプが開放」したため事故が発生したと推定される。 2 「下クランプの開放」の原因を調査したところ、ジャッキ及び油圧系統の異常はなかったと推定され、何らかの理由により、下クランプの操作レバーが「クランプ開放側」に倒れたことにより、下クランプが開放したと推定される。この原因は、「上下クランプの同時開放を防ぐ機構が備わっていなかったこと」である。 3 さらに、作業台車と主桁との固定が不十分であったことや、作業台車上で作業が行われていたことが災害につながったと考えられる。 |
石川島播磨重工業(株) | 死亡2人 |
石川島機械鉄構エンジニアリング(株) | 死亡4人 負傷1人 |
大瀧ジャッキ(株) | 死亡1人 |