天井クレーンのホイスト落下による災害
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厚生労働省から以下の災害情報が明らかにされた。




厚生労働省労働基準部安全衛生部安全課長から都道府県労働局労働基準部安全主務課長あて (平成15年11月12日付け基安安発第1112001号)

天井クレーンのホイストの落下による労働災害の防止について

 先般、ホイスト式クレーンを用いた作業において過荷重によりガーダが別紙の図1のように変形したため、ホイストが落下したことによる労働災害が発生した。このホイストはダブルレール単車輪型の懸垂式ホイストと呼ばれるもので、車輪によって2本のレールに懸垂するものである。
 災害は過荷重を原因とするものではあったが、同種構造のホイストクレーンの製造許可、落成検査等の際には、クレーン構造規格第13条(剛性の保持)に基づき、ガーダが変形しないよう剛性が保持されていることを確認されたい。
 なお、同種構造のクレーンについて調査を行ったところ、別紙の図2及び図3のようにガーダの変形を防ぐ設置例があった
ので、審査の際の参考とされたい。













図3 対策例A‥両レールの上下にプレートを張ってボックス構造としている