労働基準法違反
労働安全衛生法違反
2004年分


■最新に戻る

(検察庁)送致日
犯罪事実等(報道概要)
備考
     
2004.12.28 検察審査会−元郵便局職員の残業時間過少記載、上司2人「不起訴不当」

 元奈良中央郵便局の男性職員(当時36歳)に対する超過勤務手当の未払いについて今年9月、男性の両親が、帳簿に残業時間を過少記載したとして虚偽公文書作成などの疑いで上司2人を告発した。奈良地検は不起訴処分としたが、奈良検察審査会は27日までに、不起訴不当の議決をした。
 男性は01年10月から同12月、同局勤務で計約53時間分の超過勤務を認定されたが、実際は42時間分しか払われなかった。同12月23日、心不全で死亡した。
 奈良労働基準監督署は今年4月、両親の告訴を受け、奈良中央郵便局長、上司2人=いずれも当時=を労働基準法違反容疑で書類送検。両親は、上司2人について同9月、虚偽公文書作成などの疑いで奈良地検に告発した。地検は11月、いずれも不起訴処分とした。両親が同月、処分を不服として審査を申し立てていた。
 同審査会は労基法違反容疑についての不起訴は相当と議決した。虚偽公文書作成などの容疑については、超過勤務の帳簿を「上司が勤務命令する度に作成するとしているが、帳簿の筆跡から、一度にまとめて作成された可能性が高い」として信用性を否定、不起訴は不当とした。
 稲葉一生・奈良地検次席検事は「検察審査会の指摘の点を踏まえ、再捜査など、必要な手続きを取る」とコメントした。(毎日新聞)

労基法違反(割増賃金不払)
虚偽公文書作成
2004.12.26 労災隠し昨年132件送検 厚生労働省まとめ

 昨年1年間で、従業員が労災に遭ったにもかかわらず労働基準監督署に報告しなかったり、うその報告をしたとして、労働安全衛生法違反で書類送検されるなどの「労災隠し」が全国で132件に上り、労基署が調査を強化した1991年以降、最多だったことが25日、厚生労働省のまとめで分かった。
 厚労省の集計によると、91年は29件で、この10年余で約4・5倍に増加。98年に79件、2001年には126件と急増し、02年は97件と、減少の傾向がみられたが、昨年は大幅増に転じた。
 増加の背景には長引く不況があるが、労基署側が調査を強化していることも挙げられる。(共同通信)

労災かくし
2004.12.21 賃金不払い・縫製会社社長を書類送検−室蘭労基署(北海道)

 北海道室蘭市の縫製会社「ルックラン」が中国人実習生11人を含む従業員36人に賃金を払っていなかった問題で、室蘭労働基準監督署は21日、同社と木山社長を労働基準法違反の疑いで札幌地検室蘭支部に書類送検した。調べでは、木山社長は今年3月以降7カ月分の賃金計4300万円を所定の期日に支払わなかった疑い。 (毎日新聞)

労働基準法違反(賃金不払)
2004.12.17

3人死亡のガス爆発事故で松井建設と同作業所長を書類送検−東京労働局(東京)

 昨年9月、東京都北区で爆発したビル改良工事中のガス爆発による労働災害(3人死亡、3人負傷)で、東京労働局は12月17日、元請の松井建設(株)と同工事を指揮していた同社作業所長(33歳)を、労働安全衛生法第30条第1項、労働安全衛生規則第638条の3(計画の作成)違反の疑いで東京地検に書類送検した。

 作業所長は、下請作業員に地下室のガス管撤去を行わせる際に、事前にガス管へのガスの供給の有無を調査し、ガス管へのガスの供給を遮断した後にガス管撤去を始めるなど同工事の工程に関する計画を作成しなければならなかったにもかかわらず、これを作成しなかった。結果、ガス管からガスが漏洩し地下室などに充満、爆発した。着火源は、電気機械器具の火花と見られている。

労働安全衛生法(作業計画の未作成)
2004.12.16 「放火目的なかった」 労基署立てこもり初公判

 名古屋北労働基準監督署(名古屋市東区)に立てこもり、通路にガソリンをまいて火を放ったとして、建造物侵入と放火未遂の罪に問われた無職林和広被告(50)の初公判が16日、名古屋地裁(柴田秀樹裁判長)で開かれた。
 罪状認否で林被告は、事実関係は認めた上で、「ガソリンを持ち込んだのは放火目的ではなく、脅すつもりだった」と述べ、当初から放火するつもりはなかったことを強調した。
 冒頭陳述によると、林被告は工務店勤務時に作業事故で頭部を負傷し労災と認定された。同被告はその後の再申請は認められず不支給が決定したため、「十分検討していないと思い、労基署を燃やしてめちゃくちゃにしようと考えた」と検察側は指摘した。
 起訴状によると、林被告は、10月18日午前9時5分ごろ、ガソリン約16リットル入りのポリタンクなどを持ち込んで立てこもり、通路にガソリンを噴霧器でまいて火を放った。火はすぐに職員が消し止めた。
(共同通信)

放火
2004.12.3

交通死亡災害の背景に、法違反を伴う労働時間・休日の運行管理−所沢労基署(埼玉)

 埼玉・所沢労基署は12月3日、36協定を締結せず時間外労働をさせていたとして貨物運送会社の東京三友(東京都港区)と同社西東京営業所責任者を、労働基準法違反の疑いでさいたま地検川越支部に書類送検した。(昨年11月、同営業所の労働者が岐阜県内の高速道路上で起こした交通死亡災害を端緒に捜査していた。)
 調によると、事故を起こした労働者には、事故直前の1ヶ月に1日の休日もなく連続勤務していたことが発覚した。 タコグラフなどで運転時間などを調べた結果、昨年6〜8月にはトラック運転者3人に対して、法定労働時間を超えて述べ9回に渡り1週間当たり最大35時間50分、述べ56日で1日当たり最大8時間22分の時間が労働をさせていた。11月には、死亡災害を起こした労働者などトラック運転者2人に対して、4週間を通じて4日以上の休日を与えず、述べ2日間の休日労働をさせていた、もの。

労働基準法違反(36協定を超える労働時間)
2004.12.3 転落死、労働安全法違反容疑で書類送検 /鹿児島労基署(鹿児島

 鹿児島労働基準監督署は3日、労働安全衛生法違反(墜落防止)の疑いで、鹿児島市冷水町、土木解体会社「三城(みしろ)商事」と同社社長(54)を書類送検した。 調べでは、同社と社長は1月29日、鹿児島市石谷町の木造家屋解体工事現場で、地上約3メートルの屋根上で作業したアルバイトの60代男性に命綱を使用させるなどせず、転落死させた疑い。(毎日)
安衛法違反
(安全措置義務等違反 )
2004.12.3

警備会社の代表者を書類送検−福知山労基署(京都)

 京都府の福知山労働基準監督署は3日、労働基準法違反(賃金不払い)の疑いで、綾部市の警備会社と実質的な代表者(50)を書類送検した。調べでは、同社は警備員2人に、昨年6月分から10月分までの賃金計約65万円を、期日までに支払わなかった疑い。同社は経営不振が続き、現在は休業状態という。(京都新聞)

労働基準法違反(賃金不払)
2004.12.3

15歳が前腕切断・業者書類送検 −春日部労基署(埼玉)
 
 安全装置の付いていないプレス機で15歳の従業員に左前腕部切断の大けがを負わせたとして、春日部労働基準監督署は3日、三郷市新和、建築部品製造業「輿水(こしみず)」を労働安全衛生法違反の疑いでさいたま地方検察庁へ書類送検した。
 調べでは、10月20日午前11時45分ごろ、三郷市内の工場で15歳の従業員がプレス機で鉄板をカットする作業中、機械に安全囲いが付いていなかったために腕が入り込み、左前腕部を切断した。
 労働安全衛生法規則では、プレス機には指などが巻き込まれないよう囲いなどを付けることが義務付けられている。またプレス機作業主任者の講習を修了した従業員が現場に立ち会うことも義務付けられているが、同社には講習を受けた人はいなかった。
 同従業員は今年三月に中学校を卒業したばかりだった。(WEB埼玉)

安衛法違反
(安全措置義務等違反 )
2004.12.2 アルバイト作業員転落死 引越し会社を書類送検−−尼崎労基署(兵庫)

 尼崎労働基準監督署は2日、引っ越し会社「アートコーポレーション」(大阪府大東市)と、同社西宮支店長(41)を労働安全衛生法(墜落防止措置義務)違反容疑で神戸地検に書類送検した。調べでは、支店長らは7月2日、尼崎市武庫之荘7のマンションで、4階付近の高さ約10メートルまで上げたリフト車の作業台(約2平方メートル)で荷物の積み込みをしていたアルバイトの男性(当時27歳)に、安全帯をつけさせるなどの転落防止措置を取らなかった疑い。男性は、この作業中に転落死した。(毎日)
安衛法違反
(安全措置義務等違反 )
2004.11.29

国の制度を悪用、未払い賃金不正請求 詐欺で4人逮捕〜江戸川労基署の告発を受け葛西警察署

 労働者の未払い賃金を立て替える国の制度を悪用し、現金をだまし取ろうとしたとして、葛西署は29日、詐欺未遂の疑いで世田谷区代沢2、自称会社役員松浦宣彦容疑者(56)ら四人を逮捕した。
 調では、四人は今年三〜四月、江戸川区内の婦人服メーカーに勤めたように装い、江戸川労働基準監督署に対し、昨年8月〜今年2月の未払い賃金が計約一千万円になるとした偽造の給与明細書などを提出、同額をだまし取ろうとした疑い。
 同労基署が今年八月、内部告発を受けて調査したところ、四人の勤務実態がなかったことが分り、十一月初めに葛西署に告発していた。同制度は倒産企業の従業員の申請に基づき、労基署の審査を経て厚生労働省所管の労働者健康福祉機構(川崎市)が行っている。同省によると、過去5年間で計八件の不正受給が発覚しているという。(東京新聞)

未払い賃金不正請求(詐欺)

2004.11.25

ビックカメラを捜索=サービス残業常態化の疑い−東京労働局 (東京)

 大手家電量販店ビックカメラ(新井隆司社長)が社員に労使協定を超えるサービス残業をさせていた疑いが強まったとして、東京労働局は25日、労働基準法違反(割増賃金未払いなど)の容疑で、同社の本部ビル(東京都豊島区)や店舗など計4カ所を家宅捜索した。
 同労働局は同社が組織的にサービス残業を常態化させていたとみて、関係資料を押収して詳しい実態解明を進める方針。 (時事通信)

労働基準法違反(労働時間違反)

2004.11.18

作業死亡事故で社長ら書類送検−伊勢労基署(三重)

 伊勢労働基準監督署は18日、労働安全衛生法違反の疑いで志摩市浜島町浜島、辰也造船所と同社社長(54)を津地検伊勢支部に書類送検した。 調べでは同社などは、9月14日午前8時50分ごろ、同市内にある同社工場で用途外使用となるフォークリフトに約300キロのバケットを取り付け船舵(せんだ)をつり上げる作業の際、バケットが落下し、約3メートル下にいた下請けの男性労働者(62)に当たり、死亡させた疑い。(毎日)

安衛法違反
(安全措置義務等違反 )

2004.11.17

解雇予告手当・賃金不払いの会社社長を書類送検−福岡中央労基署(福岡)

 福岡中央労基署は、17日、早良区百道浜1の浄水器販売会社「サントップ」と同社社長(41)を労働基準法違反容疑で福岡地検に書類送検した。昨年12月26日と29日に即日解雇した社員12人に対し、解雇予告手当と12月分定期賃金の計約1030万円を支払わなかった疑い。同社は昨年6月に事業を始めたが半年で事業不能となり、現在は実質的に社長1人で浄水器のメンテナンス業務などをしている。(毎日)

労働基準法違反(解雇予告手当・賃金不払)

2004.11.11

従業員転落死で、役員ら書類送検−伊勢労基署(三重)

 伊勢労働基準監督署は11日、労働安全衛生法違反の疑いで志摩市大王町船越、株式会社・スムースと同社役員(57)を津地検伊勢支部に書類送検した。
 調べでは10月25日午後1時ごろ、園芸用支柱などの鉄パイプを製造する同社工場で、台風で破損した屋根を4人の従業員が修理中、屋根の上の作業に必要な、歩み板や防網などを設置しなかったため、1人が約7メートル下のコンクリートの床に転落、死亡した。(毎日)

安衛法違反
(安全措置義務等違反 )

2004.11.4

賃金未払い7000万円 食品会社を書類送検−成田労基署(千葉)

 従業員15人に賃金約1050万円を支払わなかったとして、成田労基署は4日、労基法違反(賃金不払い)の疑いで、食品加工販売会社「金江津」(千葉市中央区)と同社の男性社長(64)を書類送検した。同署は不払い賃金は総額約7250になるとみている。
 調べでは、同社は下総町や大栄町などの工場で輸入ショウガなどの加工をしていたが、2003年7月から今年1月までの間、従業員15人に賃金計約1050万円を支払わなかった疑い。・・・従業員の3分の2は外国人で、大半は不法就労者。残りは地元の高齢の女性だった。金額が多く、所在がはっきりしている日本人分のみを立件したが、同署では外国人にも支払うよう指導しているという。(東京)

労働基準法違反(賃金不払)

2004.10.22

労災死亡事故で、大阪の業者を書類送検−尼崎労基署(兵庫)

 尼崎市東海岸町で今年3月、重油タンクを解体中の作業員3人が屋根ごと15メートル落下し2人が死亡、1人が重傷を負った事故で、尼崎労働基準監督署は22日、作業員を派遣した大阪市住之江区西加賀屋4の「丸山工業」の男性経営者(61)を労働安全衛生法違反(就業制限)の疑いで書類送検した。 調べでは、経営者は3月19日、石油精製・元売り「ジャパンエナジー尼崎油漕所」で、ガス溶接の資格がない男性作業員(当時61歳)にタンクの屋根をガスバーナーで切断し、解体させた疑い。

労働安全衛生法違反(就業制限)

2004.10.21

2社、2人を書類送検/昨夏の死亡作業事故で−大曲労基署(秋田)

 大曲労働基準監督署は21日、労働安全衛生法違反(作業計画不作成など)の疑いで六郷町鑓田字庚塚、高橋組と同社専務(50)、大曲市須和町、大曲施設工業と現場代理人(48)を地検大曲支部に書類送致した。調べでは、高橋組と専務は昨年7月、大曲市福見町で行われた上水道管交換工事で、バックホーの運行経路や作業方法を定めた作業計画を作成しなかった疑い。大曲施設工業と現場代理人は、高橋組を十分に指導しなかった疑い。工事は大曲市発注で、大曲施設工業が元請け、高橋組が二次下請けだった。同19日、高橋組の作業員=当時(53)=が現場でバックホーにひかれて死亡した(秋田魁)

労働安全衛生法違反(作用計画不作成)

2004.10.20

労災事故報告せず隠匿で清水建材土木の社長らを書類送検− 鰍沢労基署(山梨)

 鰍沢労働基準監督署は20日、労災事故の発生を隠したとして「清水建材土木」(南アルプス市百々)の社長(62)と土木部長(52)、下請けの事業者(同市)の男性事業主(46)を労働安全衛生法違反(報告義務違反)の容疑で甲府地検に書類送検した。 同署によると、社長らは2月、鰍沢町の砂防工事で、下請け事業者の従業員男性(62)が足場から3メートル下の地面に転落、腰の骨を折り52日間休業する労災事故が発生したが、同署に報告せず、隠した疑い。

労働安全衛生法(労災かくし)

2004.10.19

労災補償で詐取未遂

 高知競馬の元調教師が労災で休業補償を受給していた厩務(きゅうむ)員の死亡を隠し、休業補償をだまし取ろうとしたとして、高知署は18日、有印私文書偽造、同行使、詐欺未遂容疑で、高知市六泉寺町、無職、甲田守容疑者(42)を逮捕した。調べによると、同容疑者は、馬にけられて腰を負傷し休業補償を受けていた男性厩務員が昨年10月22日、けがとは別の病気で死亡したにもかかわらず、同24日から80日間、労災で働けなかったとする虚偽の休業補償給付金の申請書などを作成し、今年1月14日、高知労働基準監督署に提出。約50万円をだまし取ろうとした疑い。

 これまでの調べでは、同容疑者が提出した医師作成の証明書の休養期間に不自然な訂正が見られたため、同監督署が調べたところ、同容疑者が厩務員の死亡と書類改ざんを認めたという。同監督署が今年2月、同署に告訴していた。調べに対し、容疑を大筋で認めているというが、昨年10月3―23日の間の休業補償約13万円は、それまでとは別の同厩務員名義の口座に振り込まれており、同署は同容疑者がだまし取った可能性が高いとみて追及する。関係者によると、同容疑者は元騎手で、平成11年に引退後、調教師に転じたが、馬の管理をめぐるトラブルなどを理由に今年3月、地方競馬全国協会から調教師免許を取り消された。

刑法詐欺未遂(労災補償金詐取)

2004.10.19

徳島・塗装工転落死、元請けの会社など書類送検−徳島労基署(徳島)

 先月8日、徳島市内のビル屋上(高さ約11メートル)から、防水工事中の塗装工の男性(当時35歳)が地上に転落して死亡した労災事故で、徳島労働基準監督署は19日、元請け会社と社員、一緒に作業していた塗装会社代表の1社2人を、労働安全衛生法違反などの疑いで、徳島地検へ書類送検した。
 送検されたのは、▽元請けの建設業、コウムラ技研(同市川内町)▽現場で監督していた同社社員の男性(59)▽死亡した塗装工が勤めていた板東塗装代表の男性(36)。
 調べでは、代表らは作業に際し、安全帯(命綱)を使用させるなどの安全措置をとらなかった疑い。(毎日)

安衛法違反
(安全措置義務等違反

2004.10.18

労働安全法違反容疑 横浜の土木会社社長を書類送検 −岐阜労基署(岐阜)

 岐阜労働基準監督署は18日、横浜市港北区日吉本町の土木工事業「蔵工業」と男性社長(51)を労働安全衛生法(労働者死傷病報告)違反容疑で岐阜地検に書類送検した。
 調べでは、社長は03年11月14日夕、川島町の橋脚工事現場で、同社の男性作業員(50)がコンクリートを打つ作業中、ポンプが左足甲に落下して重傷を負う事故があったにもかかわらず、元請けからの仕事がなくなるのを恐れて同労基署に報告しなかった疑い。

 また同労基署は18日、北方町のとび職男性(35)を同法(足場等の設置義務)違反容疑で同地検に書類送検した。
 とび職男性は今年7月13日朝、瑞穂市内のアパート建設現場で男性作業員(当時31歳)が高さ3・4メートルの2階鉄骨梁(はり)から転落、死亡した事故で、足場などに作業床設置などの安全措置をしなかった疑い。(毎日新聞)

安衛法違反
(労災かくし)

安衛法違反
(安全措置義務等違反

2004.10.8

田辺の鉄工会社、賃金を不払い・労基法違反容疑で書類送検−田辺労基署(和歌山)

 田辺労働基準監督署は8日、田辺市内の鉄工会社と代表取締役(71)、経理担当取締役(68)を労働基準法違反(賃金の不払い)の疑いで、和歌山地検田辺支部に書類送検した。調べでは、同社は昨年9月〜今年2月、社員10人分の賃金計1082万5890円を支払わなかった疑い。同社は昨年5月ごろから賃金支払いが滞りがちとなり、今年3月、2度目の不渡りを出して事実上倒産した。
 社員には今年7月までに独立行政法人労働者健康福祉機構が、立て替え払い制度を適用し、賃金の80%を支給した。(毎日)

労基法違反(賃金不払)

2004.10.6

残業代未払いで、社長ら書類送検・建築金物販売業「丸康」−都留労基署(山梨)

 ◇11人に1658万円
 都留労働基準監督署などは6日、県内に2支店を持つ建築金物販売業「丸康」(本社・東京都大田区)と、同社の社長(62)を労働基準法違反(時間外割増賃金未払い)の疑いで甲府地検に書類送検した。
 調べでは、同社は02年3月から04年8月の間、甲府、富士吉田の両支店の従業員11人に対し、法定の労働時間(8時間)を延長して勤務させながら、割増賃金計約1658万円を支払わず、サービス残業させていた疑い。社長は「残業代を支払う余裕がない」などと供述しているという。
 送検容疑を含め、全従業員42人への未払い割増賃金の総額は推計で約3000万円に上る見込み。1人分では最高で350万円になるという。
 同労基署などにサービス残業の情報が寄せられ、捜査を開始。今年2月と8月に両支店に是正勧告を行ったが、改善されなかったため立件に踏み切った。同社は、本店と支店を合わせ都内と県内で計5店舗を展開している。(毎日)

労基法違反(割増賃金不払)
2004.9.27

18歳未満の者を深夜の時間帯に勤務させた疑い−須坂警察署(長野)

 長野・須坂警察署は9月27日、18歳の高校生を深夜の時間帯に働かせたとして、須坂市内の回転寿司チェーン店「かっぱ寿司新須坂店」の元店長(32歳)と元副店長(30歳)を労基法第61条違反の疑いで長野地検に書類送検した。同署の調べによると、元店長らは、H16年6月から11月ころにかけて、高校生の男女5名に対し満18歳未満と知りながら、午後10時以降に勤務させた疑い。元店長らは、労基法違反の発覚を逃れるため、始業時刻と終業時刻を実際の勤務時間より早い時間帯となるようタイムカードの改ざんも行っていた疑いもあった。

労基法違反(深夜労働禁止違反)

2004.9.22

労災生き埋めで社長ら書類送検−菊池労基署(熊本)

 菊池労働基準監督署は22日、旭志村の建設会社「緒方工業」と男性社長(45)を労働安全衛生法違反の容疑で熊本地検山鹿支部に書類送検した。
 調べでは、同社と男性社長は7月20日、同村麓のたい肥舎建設現場で、パワーショベルを使って斜面を削り取る際、削る角度を75度以下とするところを直角に削ったうえ、法律で義務付けられている有国家資格の作業指導者の「地山の掘削作業主任者」を現場に置かなかった疑い。
 削り取った斜面の下で作業をしていた同社の男性従業員(当時58歳)が、高さ約3メートル、幅約6メートルにわたって斜面から崩落した土砂の下敷きになって死亡した。(毎日)

安衛法違反
(作業主任者選任義務違反)

2004.9.21

「鈴木重機」の経営者、書類送検・賃金不払い容疑で−村山労基署(山形)

 村山労働基準監督署は21日、従業員に6カ月間賃金の一部を支払わなかったとして、尾花沢市押切の土木工事業「鈴木重機」の男性経営者(48)を労働基準法違反(賃金不払い)容疑で山形地検に書類送検した。
 調べでは、経営者は02年12月16日から03年6月15日の間、従業員7人に対し賃金の一部計277万円を所定の期日に支払わなかった疑い。6カ月間の不払い賃金は多い人で約110万円に上っている。同監督署によると、03年9月に従業員から相談があり、その後一時期賃金全額が支払われるようになった。 (毎日新聞)

労基法違反(賃金不払)

2004.9.17

社員過労死・業者を書類送検−奈良労基署(奈良)

 奈良労働基準監督署は17日、生駒市小平尾町、運送業「上野建材」と同社社長(32)を労働基準法違反の疑いで書類送検した。
 同署によると、社長は時間外労働の申請もなく、昨年10月、心筋こうそくの疑いで死亡した男性従業員(当時35歳)に対し、亡くなる前の2カ月間に計208時間の超過勤務をさせた疑い。
 男性の家族が労災申請をして超過勤務が発覚した。男性は今年5月、過労死と認定された。 (毎日新聞)

労基法違反
(労働時間)

2004.9.16

賃金を未払い 容疑の社長を書類送検−尼崎労基署(兵庫)

 尼崎労働基準監督署は16日、尼崎市大物町1、電子部品製作販売会社「ディーエスジェイ」と、同社社長(54)=大阪府和泉市=を労働基準法違反(賃金未払い)の疑いで神戸地検に書類送検した、と発表した。
 調べでは、同社は男性社員の昨年9月21日から1カ月分の賃金約62万円を支払わなかった疑い。
 未払い額は従業員26人に対する昨年2月〜今年1月分、計約2200万円にのぼるという。社長は「銀行からの借り入れの返済に回した」などと供述しているという。 (毎日新聞)

労基法違反(賃金不払)

2004.9.16

作業中の少年が転落死 名古屋の塗装会社社長らを書類送検−和歌山労基署(和歌山)

 和歌山労働基準監督署は16日、名古屋市天白区の塗装会社「宮原塗装」の社長(35)と同社和歌山支店の工事主任(22)を、労基法と労働安全衛生法違反容疑で和歌山地検に書類送検した。
 調べでは、社長は今年8月2日、18歳未満に高さ5メートル以上の場所で仕事をさせるのは法令で禁じられているのに、17歳と16歳の少年に、和歌山市内の住宅の屋根(高さ6メートル)で作業させた疑い。また両者とも、危険を知りながら、防護ネットを設けるなど安全に必要な措置を取らなかった疑い。
 17歳の少年は作業中に屋根から転落し、頭を打って9日後に死亡した。(毎日新聞)

安衛法違反
(就業制限違反)

2004.9.14

残業賃金650万円未払い、益田信組と役員ら書類送検−労基法違反容疑で −益田労基署(島根)

 益田労働基準監督署は14日、労働基準法違反容疑で、島根益田信用組合(益田市駅前町、大畑寛明理事長)と、理事長、専務、総務部長を松江地検益田支部に書類送検した。同労基署によると残業賃金の未払いでの送検は県内では初めて。
 調べによると、同組合の総務部長は昨年9月から今年1月までの間に通常より賃金が2割5分増の残業や5割増の深夜残業をした従業員32人に、賃金の一部、計約650万円を支払わなかった疑い。また、専務と総務部長は、昨年9月から11月の3カ月間の従業員32人の時間外労働時間が計約5900時間あったにもかかわらず、今年1月、同労基署の調査に対し約3542時間と偽って報告した疑い。また理事長は時間外賃金の一部が支払われていないのを知りながら必要な措置を講じなかった疑い。
 同信組は県内に二つある信組の一つで、「ますしん」として県西部で営業展開。本店に加え益田市、浜田市に計5支店、2出張所がある。昨年度の預金残高208億3600万円。大畑理事長は「反省している。是正勧告を真摯(しんし)に受け止め、時間外賃金の見直し、改善に努力し再発防止に努めたい」と話している。(毎日新聞)

労基法違反(割増賃金違反)

2004.9.10

秋田の「ジェムコ」タンク事故 製造部長ら書類送検 −秋田労基署(秋田)

 秋田市茨島3の化学工業メーカー「ジェムコ」(小林慎一郎社長)工場内で6月、劇物のフッ酸入りタンクが爆発し、作業員4人が死傷した事故で、秋田労基署は10日、同社と製造部長(46)、現場責任者のグループリーダー(56)を労働安全衛生法違反(危険回避措置の不履行)容疑で秋田地検に書類送検した。
 同署の調べでは、製造部長は社内規定に同法に沿う具体的な安全対策手順を定めていなかった疑い。またグループリーダーは可燃性の水素ガスが発生する場所にもかかわらず、溶接作業前に作業員に水素を除去する指示をしなかった疑い。その結果、炎が水素に引火したとみられる。
 事故は6月8日午前11時半ごろ発生。タンク付近に生じた亀裂の溶接作業中に爆発が起き、作業をしていた下請け会社社長(60)が全身にフッ酸を浴びて外傷性ショックで死亡。他にも社員など3人がやけどで重軽傷を負った。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反)

2004.9.9

室蘭の従業員賃金未払い 縫製会社を強制捜査−室蘭労基署(北海道)

  室蘭市の縫製会社「ルックラン」(木山奉正社長)で働いていた中国人実習生を含む従業員への賃金が未払いになっている問題で、室蘭労働基準監督署は9日、同社と木山社長宅を労働基準法違反(賃金未払い)の疑いで家宅捜索し、強制捜査に着手した。
 同署によると、同社は中国人実習生の女性11人を含む全従業員34人に対して、就労させながら6月以降の賃金を支払っていない疑いが持たれている。同署は中国人実習生からの相談を受け、8月下旬、賃金を支払うよう同社に行政指導した。しかし、指導への回答期限が過ぎた今月6日になっても状況が改善されなかったため、強制捜査に着手した。
 同署は木山社長から事情を聴き、容疑が固まり次第、書類送検する方針。同社の従業員は6日で全員解雇されている。(毎日新聞)

労基法違反(賃金不払)

2004.9.7

石材会社と社長、労衛法違反の容疑で書類送検 −熊本労基署(熊本)

 熊本労働基準監督署は7日、鹿児島県串木野市の有限会社「福山石材工業」と男性社長(69)を労働安全衛生法違反の容疑で熊本地検に書類送検した。
 調べでは、同社と男性社長は6月15日、熊本市野田の墓地で移動式クレーンを使って墓石(縦約1・8メートル、横約1・4メートル、厚さ約0・16メートル、重さ約1トン)の据え付け作業をする際、墓石にかけるベルトの安全点検を怠ったうえ、ベルトで墓石をクレーンにつるす「玉掛け作業」を無資格でした疑い。
 作業中にベルト4本のうち1本が切れ、そばにいた男性作業員(64)が倒れた墓石の下敷きになって死亡した。ベルトの劣化が激しかったとみている。(毎日新聞)

安衛法違反
(就業制限違反)

2004.9.2

14歳雇用し書類送検 ブラジル人少年指を切断 −豊田労基署(愛知)

 14歳のブラジル人少年がプレス加工工場に派遣され、親指を切断する大けがをしていたことが分かり、豊田労働基準監督署は2日、労働安全衛生法と労働基準法違反の疑いで、愛知県豊田市の人材派遣会社「セフティチャージ」とプレス加工業「福田工業」の2社と役員ら2人を書類送検した。
 同監督署によると、セフティチャージは昨年12月からことし4月にかけて、労基法で使用が禁止されている15歳未満の少年を福田工業に派遣。同工業は安全管理などを怠り、少年は4月27日、プレス機械で作業中に右手を挟まれ、親指の一部を失う大けがをしたとされる。(共同通信)

安衛法違反
(安全措置義務等違反
労基法違反(児童=最低年齢違反)

2004.9.1

「船坂鉄建」代表ら2人を書類送検−園部労基署(京都)

 園部労働基準監督署は1日、労働安全衛生法違反の疑いで、京都府亀岡市の鉄骨建物工事業「船坂鉄建」の船坂勝代表(76)と現場責任者の男性(48)の2人を書類送検した。

 同労基署によると、今年4月5日、亀岡市千代川町の増改築工事現場で同社の作業員男性(68)が高さ約3メートルから墜落する労働災害が発生。船坂代表ら2人は、義務づけられている安全帯使用など墜落防止措置をとらなかった疑い。(京都新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反
2004.8.19 無免許潜水 五和町の養殖業者、労働安全衛生法違反容疑で送検 −本渡労基署 (熊本)

 本渡労働基準監督署は十九日、潜水士免許を持たない従業員に潜水作業をさせたとして、労働安全衛生法違反の疑いで、天草郡五和町の養殖業者「天草海老」と同社社長(52)を熊本地検天草支部に書類送致した。

 調べでは、同社と社長は四月十五日、同町御領のクルマエビ養殖場で、潜水士免許を持たない男性従業員=当時(36)=に、深さ約二メートルの養殖池に潜水器を使って潜りエサの残量を確認する作業をさせた疑い。従業員は同日の作業中、おぼれて死亡した。(熊本日日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反

2004.8.17

重機から転落事故で書類送検−−京都下労基書(京都)

 南区で今年7月、ショベルカーの腕に乗って作業中の作業員が転落し重体となる事故があり、京都下労働基準監督署は17日、作業が規則に違反していたとして、工事を行っていた土木建設業「丸元」=南区久世中久世町=と同社社長(40)を労働安全衛生法違反容疑で京都地検に書類送検した。
 調べでは、同社と社長は7月1日午前9時半ごろ、南区上鳥羽の「鳥羽水環境保全センター」の第一機械棟の改築工事中、男性社員(51)=南山城村=に、社長運転のショベルカーの腕の先の「バケット」と呼ばれる部分に乗って作業をさせた疑い。社員は足を滑らせ、約5・2メートル下に転落して頭を強く打ち、現在も意識不明という。
 労働安全衛生規則では、ショベルカーなどの建設機械車両について、運転席以外の部分に乗車することや、掘削などの主目的以外に用いることを禁じている。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反

2004.8.9

機械清掃中に社員死亡 容疑で部長代理ら書類送検−−和歌山労基署(和歌山)

 和歌山労働基準監督署は9日、和歌山市加納の「日出染業」と同社のスクリーン部部長代理(56)を労働安全衛生法違反容疑で和歌山地検に書類送検した。調べでは、同社は昨年10月から今年4月にかけ、工場内の布地を染める機械を掃除する際、機械を停止しなければ社員に危険が及ぶことを知っていながら、防止措置を取らなかった疑い。
 同社では4月13日、社員(当時29歳)が機械を掃除中、ロールとベルトの間に挟まれ、死亡した。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反

2004.8.*

大阪労基局がクラボウを捜索 −大阪労働局

 紡績大手「クラボウ」が、共産党員の社員を賃金や昇格で差別的に取り扱ったとして、大阪労働局が、大阪市中央区にある本社や岡山県倉敷市の倉敷本店などを労働基準法違反(信条による差別)の疑いで捜索していたことが27日、分かった。
 職場での差別的待遇をめぐって強制捜査が行われたのは初めて。

 社員の伊藤建夫さん(61)と宮崎周吉さん(55)が昨年6月、「共産党員であることを理由に、遅くとも1976年5月以降、賃金や昇格で差別を受けた」として、労基法違反の疑いで同社を大阪労働局に告訴。これを受けて同局が捜査を進め、今年1―2月、数回にわたって本社や本店、大阪府寝屋川市の技術研究所を捜索。今月26日にも前会長宅を捜索した。
 強制捜査は、差別的な労務政策が会社ぐるみで行われ、悪質性が高いと同局が判断したことに加え、同局の事情聴取に対し、一部関係者が否認したことで証拠資料の押収が必要になったためとみられる。
 伊藤さんは67年に入社、技術研究所などの研究員だったが、79年に総務課勤務を命じられ、芝刈りや側溝の掃除をさせられてきた。75年以降、昇進していない。71年入社の宮崎さんも、転勤や関連会社への出向が続き、職級も76年から同じままという。
 この問題で、2人は同社を相手取り、学歴が同程度の同期社員との差額賃金など計約1億1200万円の支払いを求めて提訴し、昨年5月、大阪地裁は「共産党員を嫌悪し、閑職に就かせるなど処遇上不利益を与えた」と認定、会社側に計約4600万円の支払いを命じた。会社側が控訴し、現在、大阪高裁で係争中。(読売新聞)

労働基準法(均等待遇)違反

2004.7.8

タンカー5人死傷事故 労働安全衛生法違反容疑、中谷造船を書類送検 −広島中央労基署(広島)

 昨年11月、能美町高田の中谷造船(中谷敏義社長)で建造中のタンカーの船内で爆発が起き、船底で作業中だったフィリピン人研修生1人が死亡、4人が重傷を負った事故で、広島中央労働基準監督署は8日、同社と当時の現場責任者の工務部次長(55)を労働安全衛生法違反容疑で広島地検呉支部に書類送検した。
 同署によると、同社は昨年11月4日朝、同社の沖に設置した浮きドックでケミカルタンカー「えんしゅう丸」(499トン)を建造中、船底にガスが滞留していたにもかかわらず、計測器でガス濃度を確認しないまま、作業員にガスバーナーで溶接作業をさせていた。
 同タンカーでは前日の深夜までシンナーガスを使った塗装作業をし、翌朝早朝まで喚気していたが、ガスが抜けきっておらず、ガスバーナーの火花が落ちて引火し、爆発したとみられる。
 同法は、火災や爆発の危険がある場所での火気の使用を禁じている。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反)

2004.7.8

爆発事故で新日鉄書類送検 「自主検査怠る」 −半田労基署(愛知)

 愛知県東海市の新日本製鉄名古屋製鉄所で昨年9月、ガスタンクが爆発し作業員17人が重軽傷を負った事故で、半田労働基準監督署は8日、タンクの自主検査を怠ったことが事故につながったとして、労働安全衛生法違反の疑いで、法人としての新日鉄(東京)と同名古屋製鉄所のエネルギー設備課長(40)を書類送検した。
 調べでは、タンクは厚生労働省令で2年に1度、運転を止めて内部を開放する自主検査が義務付けられているが、同社と担当課長はタンク内部の腐食などについて検査をしなかった疑い。
 愛知労働局と同労基署は、事故原因について「タンク内部の天板の重りを支える金属製フレームが腐食して落下し、その際に傷つけられたタンク側壁に穴が開き、漏れだしたガスに引火した」と判断。タンク内部は上下2層に仕切られ、下層にガスを密閉しているが「フレームの落下などで傾いた天板のすき間から、ガスが上層に漏れ、爆発した」と推定している。(共同通信)


新日鉄と課長を書類送検=17人負傷の爆発事故

 愛知県東海市の新日本製鉄名古屋製鉄所のガスタンクが昨年9月に爆発し、17人が負傷した事故で、半田労働基準監督署は8日、タンクの定期点検を怠ったとして、法人としての同社と同製鉄所エネルギー設備課長(40)を労働安全衛生法(事業者の定期点検義務)違反容疑で書類送検した。
 また、愛知労働局は同日、事故原因の調査結果を発表。「点検による修繕があれば事故は避けられた可能性が高い」(同局安全課)と指摘した。
 同監督署の調べによると、新日鉄は事業者には2年以内に1回、化学設備の点検が法令上義務付けられているのに、1998年9月以降、事故まで詳細な点検を実施しなかった疑い。この課長は事故当時から現在まで点検の責任者という。
 この事故は、昨年9月3日夜、同製鉄所内の可燃性ガスを貯蔵するタンクで、腐食で内部の部品が外れてガスが漏れ、それに引火して爆発、17人がけがを負った。
 同製鉄所総務課の話 事故を起こしたことには関係者に謝罪する。ただ、同タンクは経産省所管の「ガス事業法」に基づいて点検をしており、今回労働安全衛生法で書類送検されたことには困惑している。 (時事通信)

安衛法違反
(安全措置義務等違反)
2004.7.1

大阪のビルメンテ代表を書類送検 清掃中に転落死亡、防止措置怠った疑い−京都下労基署(京都)

 京都下労働基準監督署は1日、労働安全衛生法違反の疑いで、大阪府吹田市内本町、ビルメンテナンス業「三浦美装」の代表者(32)を書類送検した。

 調べでは、同社の男性社員(21)が5月10日、京都市下京区の雑居ビルで6階の窓ガラスを清掃中に転落し死亡した事故で、代表者は安全帯を使わせるといった危険防止措置をとらなかった疑い。

安衛法違反
(安全措置義務等違反)

2004.621

宇治の労災事故で社長ら書類送検 京都南労基署(京都)

 宇治市で昨年12月、修理中のサイロが爆発して作業中の男性1人が死亡した事故で、京都南労働基準監督署は21日、労働安全衛生法違反の疑いで、大阪府藤井寺市の機械修理会社「浜田組」の社長(56)と現場責任者(51)を書類送検した。
 同監督署によると、宇治市の工場でアスファルトを貯蔵するサイロを修理中、作業中の同社の男性社員がアセチレンガスバーナーを使用したところ、サイロが爆発し、男性社員が死亡した。
 社長らは、引火性物質のある恐れがあり、爆発を防止する措置を講じる必要があったのに怠り、男性社員にアセチレンバーナーを使用させた疑い。(京都新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反)

2004.6.9

富士・ビル壁崩落 1週間分の工事、2日で 「信用失うと思った」 /静岡

 富士市のビル壁崩落事件で、業務上過失致死傷容疑で逮捕された木内建設社員で現場責任者の石塚正志容疑者(32)=静岡市末広町=らが富士署などの調べに「工期までに解体工事を終えなければ信用を失うと思い、工事を急いでいた」と供述していることが9日、分かった。解体工事の工期は事故が起きる前に一度延長されていたが、さらに遅れる可能性が高まっていた。
 県警は同日、木内建設本社など5カ所を家宅捜索し、容疑の裏付けを進める。
 県警の調べでは、解体作業は当初、昨年3月14日が終了日だったが、同月28日に延長していた。しかし、工事は順調に進まず、事故が起きた13日段階でも1〜4階は手つかずで残り、5階も崩落した部分が残っていた。
 県警は、石塚容疑者らが、延長した工期を守れないことで会社のイメージが悪化することを恐れていたとみている。建設会社などでは、工期が守れないと他の工事に影響が出て、赤字につながることを意味している。
 石塚容疑者らは事前に作った解体計画書を無視し、通常なら1週間かかる作業を2日でこなすハイペースで作業を進めていたと見られている。
 ◇「工事を急がせる指示出してない」−−木内建設副社長ら
 一方、3容疑者らの逮捕を受け、静岡市の木内建設では9日、西川輝副社長らが記者会見した。事故原因の一つに、工期が大幅に遅れていることへの「焦り」があったとされる点について西川副社長らは「こちら(会社側)が工事を急がせる指示を出したことはない。だが、下請けとの意思疎通が不足していたのは事実だ」などと語った。
 また静岡労働局は9日、木内建設建設部長(61)と、2次下請けの渡辺合金社長(65)の2人と法人としての両社を労働、安全衛生法違反の疑いで静岡地検に書類送検した。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反)

2004.6.1

労災事故隠した疑いで書類送検 −浜田労基署(島根)

 浜田労働基準監督署は2日、工場内で起きた労災事故を届けなかったとして、浜田市瀬戸ケ島町の水産加工会社「日本海フーズ」と同社社長(59)を労働安全衛生法違反の疑いで松江地検浜田支部に書類送検した。
 調べでは同社は、03年4月に工場で女性従業員(当時32歳)が冷凍タイの移し替え作業中に、タイの背びれが腕に刺さり、治療により15日間休業したことを、故意に隠そうとして同署に報告しなかった疑い。事業所内で死傷者が出た場合、労働基準監督署に報告する義務がある。義務違反の罰則も通常は文書勧告などだが、同社は94年にも労災事故があり、報告書を提出しているため、今回は故意に隠そうとした悪質なものであるとして同署が書類送検した。(毎日新聞)

安衛法違反
(労災かくし)

2004.6.1

賃金不払い、電気機器会社の社長を書類送検−さいたま労基署(埼)

 さいたま労働基準監督署は1日、従業員の給料を4カ月間払わなかったとして、さいたま市西区の電気機器製造会社「ユー・エス」の男性社長(59)を労基法違反(賃金不払い)の疑いで、さいたま地検に書類送検した。調べでは、社長はパート従業員2人に対し、02年1月1日〜4月30日分の給料、計約40万円を支払わなかった疑い。同社は同年5月に倒産した。社長は「取引先への支払いや家賃の支払いを優先した」と話しているという。

 また同署は1日、建築現場で安全措置を怠ったとして、東京都杉並区で建築業を営む男(61)を労働安全法(墜落防止措置義務)違反容疑で同地検へ書類送検した。調べでは、男は2月7日、朝霞市北原の住宅建築現場で、命綱などの安全措置を講じないまま、従業員(当時60歳)に3階のはりの上で作業させた疑い。男性は足を滑らせて約6・2メートル下のコンクリート床に転落し死亡した。(毎日新聞)

労基法違反
(賃金不払)
安衛法違反
(安全措置義務等違反)

2004.6.1

東北新幹線工事で労災隠し 飛島建設など書類送検−青森労基署(青森)

 青森労働基準監督署(舟木勤署長)は1日、昨年5月に東北新幹線の工事現場で発生した労働災害を故意に隠していたとして、建設会社「飛島建設」(東京都千代田区)などを労働安全衛生法違反の疑いで青森地検へ書類送検した。関係者は「新幹線という世間に注目を浴びる工事だったので労災という悪いイメージを隠したかった」と供述しているという。
 送検されたのは、飛島のほか、下請けの「吉村組」(新潟県小千谷市)と、吉村組社長(52)▽同現場責任者(56)▽飛島建設の作業所長(49)▽同副所長(43)。調べでは、吉村組は、飛島など4社の共同企業体(JV)の下請けとして青森市築木館の東北新幹線八甲田トンネル工事に参加。昨年5月15日の工事中に起きた土砂崩れで同社の作業員(31)が腰の骨を折るなど4カ月の重傷を負ったのに、報告しなかった疑い。
 また、飛島建設側は、監督責任者として労基署に提出していた報告書に、労災がなかったように見せかけた疑い。
 今年2月に匿名の電話が労基署に寄せられ発覚したという。県内では、労災隠しの送検は今年初めて。(毎日新聞)

安衛法違反
(労災かくし)

2004.5.20

レキオス航空を書類送検=賃金未払いで−那覇労基監督署

 レキオス航空(破産、那覇市)が昨年3月分の賃金を従業員に支払わなかったなどとして、那覇労働基準監督署は20日、労働基準法違反の疑いで、同社と知念公男元社長(61)を那覇地検に書類送検した。 (時事通信)

労基法違反
(賃金不払)

2004.5.14

労災隠しの疑いで書類送検 右京区の「平安製作所」 -大津労基署(滋賀)

 大津労働基準監督署は14日、労働安全衛生法違反(労災隠し)の疑いで京都市右京区太秦下角田町、自動車部品製造「平安製作所」と同社社長(64)を書類送検した。
 調べでは、平安製作所は滋賀県マキノ町中庄のマキノ工場で2001年12月に女性従業員が、03年2月には男性従業員がいずれも機械に巻き込まれてけがを負い、2カ月以上休業したのにもかかわらず、事実を隠すために同労基署に労働災害の報告書を提出しなかった疑い。同社は容疑を認めているという。(京都新聞)

安衛法違反
(労災かくし)

2004.5.7

重機転落死亡事故で、労働安全衛生法違反容疑の社長らを書類送検−佐伯労基署(大分)

 佐伯労働基準監督署は7日、臼杵市市浜の土木建設会社「豊産業」とその男性社長(46)▽工事中に死亡した元現場責任者の男性(当時44歳)を労働安全衛生法違反(計画不届、転落防止措置義務違反)容疑で大分地検に書類送検した。
 男性は2月17日、臼杵市深江の県道拡幅工事で、県道脇の斜面(高さ16メートル)を削るために県道上に盛った土(高さ7メートル)の上で掘削用重機を使い斜面に溝を作る作業していたが、盛り土が崩れ重機ごと県道に転落し死亡した。男性はその際、法で定めている事故防止策が不十分だった疑い。また社長は、高さ10メートルを超える斜面を削る工事を行う場合の届け出をせずに作業をさせた疑い。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務等違反)

2004.**

死亡の社長ら書類送検・解体工場爆発−古河労基署(茨城)

 茨城県境町の自動車解体会社「A・A(エーエー)」で昨年9月、工場が爆発、炎上し、社長ら3人が死傷した火事で、古河労働基準監督署は16日までに、同社と死亡した社長=当時(29)=を労働安全衛生法(爆発危険場所での火気等の使用禁止)違反容疑で、水戸地検下妻支部に書類送検した。 (時事通信)

 

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.**

トレーラー横転 重量超過し走行100件

 北九州市小倉北区で昨年十一月、大型トレーラーが横転し運転手が死亡した事故で、トレーラーを所有する同区の「志クレーン産業」が法定の総重量を超えたまま無許可で走行を繰り返していたことが十三日、福岡県警交通指導課と小倉北署の調べで分かった。県警は十四日、道路法違反(無許可通行)の疑いで、裏付けの取れた延べ百件近くについて、同社と専務、取締役統括本部長、運転手七人を福岡地検小倉支部に書類送検する。

 道路法は総重量二十トン以上の車両が道路を走行する場合は、道路管理者の許可が必要と定めている。
 調べでは、同社と専務、統括本部長は昨年十一月二日、約四十六トンのクレーン用重りを載せた大型トレーラー(総重量約六十四トン)を、道路管理者である国土交通省や北九州市などの許可を受けずに高知市から北九州市まで通行させた疑い。また、運転手七人は昨年一年間、総重量二十トンを超えるトレーラーを道路管理者に無許可で通行した疑い。二十回以上も無許可通行を繰り返した運転手もいたという。
 事故は昨年十一月四日未明、同市小倉北区香春口一丁目の交差点で発生。左折しようとしたトレーラーが横転して中央分離帯などに衝突し、運転手の半田豪さん=当時(26)=が死亡した。
 この事故で、同署は昨年十二月、同法違反容疑で、同社を捜索。今年二月には、北九州東労働基準監督署が労働安全衛生法違反(貨物自動車の使用の制限)の疑いで、同社と専務、統括本部長を福岡地検小倉支部に書類送検した。(西日本新聞)

 

安衛法違反
(安全措置義務違反)
2004.4.14

小倉簡裁−労基法違反(賃金不払)で罰金100万円の判決

 小倉簡易裁判所は4月14日、海産物の食品加工業を営んでいた稲田食品(株)の事実上の経営者であった牧尾一男被告(54歳)に対し、労基法第24条違反(賃金不払)で、罰金100万円の判決を言い渡した。被告は、労働者12人に対するH15年5月分賃金167万9512円を、労働者13人に対するH15年6月分賃金124万817円をそれぞれ所定支払期日に支払わなかった。
 本件は、北九州東労基署が2月16日、同法違反容疑で、同被告を逮捕し、17日、福岡地検小倉支部に送検していた。

労基法違反
(賃金不払)

2004.4.13

老舗呉服問屋が退職金未払い・社長を書類送検−京都上労基署(京都)

 京都上労働基準監督署は13日、解雇した従業員25人への退職金計1億3400万円を期日に払わなかったとして、呉服卸売業、千吉株式会社(京都市)と同社の西村吉右衛門社長(53)を労働基準法違反の疑いで京都地検に書類送検した。
 調べによると、解雇した25名について、退職金総額1億7900万円のうち1億3400万を、昨年12月の所定期日までに支払わなかった疑い。 (時事通信)

労基法違反
(賃金不払)

2004.4.8

無資格17歳が重機事故、砕石会社と現場の責任者を書類送検−能代労基署(秋田)

 峰浜村の砕石加工会社「山一」(小林栄子社長)が昨年7月、土木建築用重機を少年作業員(当時17歳)に運転させ、この少年が負傷していたことが分かり、能代労働基準監督署は8日、同社と現場責任者の男性(54)を労働基準法違反(危険業務の就業制限無視)容疑などで秋田地検能代支部に書類送検した。
 同署の調べでは、昨年7月28日、峰浜村の砕石工場内で、少年が砂利の運搬のため重機(13・6トン)を無免許運転。操作を誤って約3メートル下に転落し、少年は重機と地面の間にはさまれて左かかとにけがを負った。
 同法の年少者労働基準規則は18歳未満の者に動力で駆動する土木建築用重機を運転させてはならないと規定している。(毎日新聞)

安衛法違反
(就業制限違反)
2004.4.7 大津町議らに罰金・労基法違反などで略式命令 -熊本区検

 大津町議会の志賀敏男議員(62)経営の会社が雇用する派遣社員2人を同町内の会社にあっせんしたとして、熊本区検が志賀町議ら2個人1法人を職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)と労働基準法違反(中間搾取の排除)の罪で略式起訴し、熊本簡裁がそれぞれ罰金30万円の略式命令を出していたことが分かった。
 起訴状によると、同町議らは03年9〜12月、菊池市の有限会社から同社に派遣されていた社員2人を、同町にある株式会社(本社・東京)の事業所で自動車部品の検査業務などに就かせていた。また、株式会社側から受け取った2人の給料計約310万円と、有限会社に支払った2人の派遣代金計約170万円の差額約140万円を不法に得た。
 熊本県警は2月13日に同町議らを熊本区検に書類送検。同区検が先月31日に略式起訴し、7日に略式命令が出た。(毎日新聞)

労働基準法違反
(中間搾取の排除)

2004.4.1



じん肺「職歴詐称」・労災補償返還請求−−大分労働局

 ◇県南の男性に1794万円
 大分労働局が、じん肺による労災補償を受け取っていた県南在住の男性に、職歴に詐称があるとして、約1794万円を返還請求していたことが31日、分かった。02年の不正受給事件以降、振動障害の受給者に対しては14人に返還請求をしているが、じん肺は初めて。男性は返還すると話しているため、刑事告発はしないという。
 同労働局によると、男性は99年5月にじん肺による労災認定を請求、11月に認定を受けた。しかし、複数の投書が労働局に寄せられ、補償額の基準となる最終勤務先とその給与を偽って申請していたことが発覚。今年3月11日付で労災認定を取り消し、それまでに支給した約3747万円のうち、回収の時効を過ぎた分を除いて返還するよう、費用徴収命令を出した。
 同労働局の調べで、男性が提出した書類に押された社印は、偽造されたものと判明。不正受給事件で摘発された偽造グループに作成を依頼したのではないかとみている。(毎日新聞)


詐欺

2004.3.23

無免許の社員がボイラー作業=ダイソーを書類送検−尼崎労貴署(兵庫

 兵庫県尼崎市で2002年10月、点検中のボイラーが爆発し3人が死亡した事故で、兵庫労働局と尼崎労働基準監督署は23日、社員に無免許でボイラー作業をさせたとして、労働安全衛生法(就業制限)違反の疑いで、化学工業薬品メーカー「ダイソー」と当時の課長代理(44)を書類送検した。 (時事通信)

安衛法違反
(就業制限違反)

2004.3.18

賃金不払い容疑で看板製造会社と社長を書類送検−−福井労基署(福井)

 福井労働基準監督署は18日、看板製造業「キツポ宣弘社」(福井市江端町)と社長(51)を労働基準法違反(賃金不払い)の疑いで福井区検に書類送致した。
 調べでは、同社は従業員5人に対し、02年5月〜03年3月の賃金計約505万円を所定の期日までに支払わなかった疑い。同社は期日経過後に約224万円を支払い、国の未払い賃金立て替え制度で約183万円が支払われた。同社は昨年4月30日、2回目の不渡りで銀行取引停止処分を受け、事実上倒産した。(毎日新聞)

労基法違反
(賃金不払)

2004.3.12

賃金不払い残業容疑で元電子部品会社社長らを書類送検−−鳥取労基署(鳥取)

 鳥取労働基準監督署は12日、電子部品製造業「エイチアールディ」(鳥取市津ノ井、従業員約120人)と、同社の元社長(58)▽元取締役経理部長(44)▽専務取締役(53)――の1社3人を労働基準法違反(賃金不払い残業)の疑いで鳥取地検に書類送検した。
 調べでは、労働時間を管理する専務は、02年11月1日から03年3月31日までの間に社員75人に法定労働時間(1日8時間、1週40時間)を1週間17時間25分超える労働をさせた疑い。
 また、元経理部長は、02年10月16日から03年4月15日までの間、社員75人に対し残業や深夜の割り増し賃金計2353万円を支払わず、同署の是正勧告に虚偽の報告書を提出した疑いで、元社長も、労働時間・割り増し賃金の不払いについて違法行為と認識しながら是正措置をとらず、虚偽報告書を5回に渡り提出した疑いが持たれている。
 同社は03年12月に割り増し賃金約4470万円を退職社員を含む135人に支払ったが、同署は被害意識や被害額の大きい75人計2353万円分について立件、書類送検した。
 今年度の鳥取労働局の賃金不払いに関する是正支払いは、52企業で総額約1億3000万円。対象労働者は2211人、1企業あたり最高額約4400万円、1人平均6万円となっている。(毎日新聞)

労基法違反
(労働時間)
虚偽報告

2004.3.5

工事会社を書類送検 ビル解体中の作業員転落死−−天満労基署(大阪)

 大阪・北新地で昨年12月、解体工事中の旧大阪東映会館の床が抜け、作業員の男性(54)が転落死した事故で、天満労働基準監督署は5日、労働安全衛生法違反容疑で、工事を請け負った産廃収集運搬会社「イトホリ」(大阪市)と元請けの解体工事会社「阪神テクノス」(同)、両社の現場責任者2人をそれぞれ書類送検した。
 同労基署はイトホリが経費削減のため、床を補強する支柱を設置せずに作業したことが事故を招いたと判断した。作業計画書では、支柱を設置することになっていた。
 調べでは、イトホリと現場責任者(40)は旧大阪東映会館(大阪市北区、8階建て)の解体工事で3階に床補強用の支柱を設置せず、昨年12月3日正午ごろ、約13トンのパワーショベルやがれきが乗った4階の床を崩落させた疑い。(共同通信)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.3.4

従業員転落死事故 製材会社を書類送検−−富山労基署(富山)

 富山市犬島の製材会社「伊藤木材」で昨年、従業員が転落死する事故があり、富山労働基準監督署は4日、同社と社長(48)を労働安全衛生法違反の疑いで富山地検に書類送検した。
 調べでは、昨年11月22日午前11時ごろ、他の従業員とともに2階床板を張り替えていた工場長、楠信一さん(当時69歳)が、はしごを降りる際に高さ約1・5メートル下のコンクリート床に転落。頭を強打し、同30日に死亡した。工場長はフォークリフトで持ち上げた荷の上に立って作業をしていた。同社は床にマットを敷くなどの危険防止措置を怠った疑いがもたれている。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.3.3

作業員転落死事故 富山市のクレーン施工業者を書類送検−−砺波労基署(富山)

 福野町二日町の工場で昨年12月、クレーンの移設工事中の作業員が転落死した事故で、砺波労働基準監督署は3日、富山市中川原、クレーン施工業「ケイ・イー・エス」と経営者(59)を労働安全衛生法違反容疑で富山地検高岡支部に書類送検した。
 調べでは、同社は昨年12月13日、日平トヤマ富山工場で、高さ約4メートルの足場に法で定められた手すりなどを設置せずに作業員に工事をさせ、危険防止の措置を怠った疑い。 (毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.3.2

変圧器の火花が原因 名古屋のタンク火災-書類送検−−名古屋南労基署(愛知)

 昨年8月、エクソンモービル名古屋油槽所(名古屋市港区)で6人が死亡したタンク火災事故で、愛知労働局は2日、「変圧器のコンセントからの火花が事故原因と推定される」との調査結果を明らかにした。
 一方、名古屋南労働基準監督署は同日、火花が出ない器具を使うなどの安全対策を怠ったとして労働安全衛生法違反の疑いで、工事を請け負った「京浜管鉄工業」(東京)と現場責任者の課長(42)を名古屋地検に書類送検した。
 労働局によると、火災直前に二号タンクの上部にある作業用入り口(直径50センチ)を開けたため、空気が同タンク内に流入。空気より比重が重い気化したガソリンがタンク下部の作業用入り口(直径60センチ)から周辺に流失した。
 ガス警報器が作動し、隣接するタンクの作業員が避難を始めた際に、作業員がタンク近くに置いてあった変圧器のコンセントを抜いたか、コンセントが抜けたために火花が発生。二号タンクから流失していたガソリンに引火したとみられる。
 この事故は、愛知県警も業務上過失致死傷の疑いがあるとみて調べている。(共同通信)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.3.1

労災事故の虚偽報告で、書類送検−−関労基署(岐阜)

関労働基準監督署は1日、作業員の労災事故を虚偽報告したとして、労働安全衛生法違反の疑いで「松吉商店」(岐阜県美濃加茂市)と同社社長(32)を書類送検した。 調べでは、2002年7月24日、同県七宗町(ひちそうちょう)の県道の舗装工事現場で、同社の作業員(55)が作業中にショベルカーにひかれて左脚を骨折し、3カ月の大けがをした。社長は自社が元請けした別の工事現場で事故が起きたように偽った報告書を労基署に提出した。社長は「そのまま報告すれば工事の元請け会社なども取り調べを受け、仕事をもらえなくなると思った」と話しているという。(共同通信)

安衛法違反
労災かくし

2004.-. --

経費減で床補強支柱なし 大阪の作業員転落死−−天満労基署(大阪)

 大阪・北新地で昨年12月、解体工事中の旧大阪東映会館4階の床が抜け、男性作業員(54)がパワーショベルごと落下して死亡した事故で、床を補強するために通常設置される工事用の支柱がなかったことが28日、天満労働基準監督署の調べで分かった。
 同労基署は経費削減などのため、支柱を設置しなかったことが事故につながったとみて、労働安全衛生法違反容疑で工事を請け負った産廃収集運搬会社「イトホリ」(大阪市港区)と現場責任者(40)を書類送検する。
 調べでは、イトホリと現場責任者は旧大阪東映会館(大阪市北区曽根崎新地、8階建て)の解体工事で、工期短縮と経費削減を図るため、重機の重さによる負荷を分散する支柱を3階部分に設置せず、昨年12月3日正午ごろ、約13トンのパワーショベルが乗った4階の床を崩落させた疑い。
 4−8階には、それぞれ支柱が設置されていたという。(共同通信)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.2. --

タンク火災で書類送検へ 労基署が会社と責任者−−名古屋南労基署(愛知)

 エクソンモービル名古屋油槽所(名古屋市港区)で昨年8月、6人が死亡した火災事故で、名古屋南労働基準監督署は26日までに危険防止のための措置を怠ったとして、労働安全衛生法違反の疑いでタンクの保守作業を請け負っていた「京浜管鉄工業」(東京)と現場責任者の同社課長(42)を書類送検する方針を決めた。
 事故は昨年8月29日に発生。ガソリンを抜いて清掃作業をしていた2号タンクから気化したガソリンが漏れ出て引火し、隣接した24号タンクの作業員も含め計6人が死亡、1人が負傷した。引火した原因は特定されていないものの、24号タンクで補修作業のために使っていた器具のプラグをコンセントから抜いた際に出た火花が疑われている。(共同通信)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.2. 18

賃金不払い容疑で大田市の元呉服店社長を書類送検−−出雲労基署(島根)

 出雲労働基準監督署は18日、従業員2人の給与約350万円を支払わなかったとして、大田市大田町の呉服販売業「紀国屋」(昨年5月に事実上倒産)と元社長の佐藤道治容疑者(61)を労働基準法違反(賃金の不払い)容疑で松江地検出雲支部に書類送検した。
 調べでは、同社と佐藤容疑者は02年7月から03年5月までの間、従業員2人の給与(11カ月分と9カ月分)を支払わなかった疑い。佐藤容疑者は「経営不振になり、資金不足となった」と供述しているという。不払い賃金のうち02年11月〜03年5月の7カ月分については、労働福祉事業団の未払賃金立替払制度で8割が支払われている。
 佐藤容疑者は先月27日、委託販売名目で指輪など貴金属88点(約994万円相当)を詐取した詐欺罪で松江地裁に起訴されている。(毎日新聞)

労基法違反
(賃金不払い)

2004.2. 13

東名阪で過労運転死亡事故 運送会社、起訴事実認める−−地裁初公判

 ◇運送会社社長と常務、起訴事実全面的に認める−−水戸地裁
 三重県鈴鹿市の東名阪自動車道で02年8月10日、日立市千石町1の運送会社「井坂倉庫」(井坂悦雄社長)の大型トレーラーが、渋滞の列に突っ込み5人が死亡、6人が重軽傷を負った事故で、労働基準法違反と道交法違反(過労運転の容認)の罪に問われた同社と、労働基準法違反の罪に問われた同社の労務管理担当常務、生田目和之被告(56)に対する初公判が13日、水戸地裁(村田鋭治裁判官)であった。同社社長と生田目被告は起訴事実を全面的に認めた。検察側は冒頭陳述で、「(被告は)運転手の労働時間や疲労程度に関心を払わなかった」と厳しく指摘した。
 冒頭陳述などによると、同社は事故を起こした運転手(35)=業務上過失致死傷の罪で懲役5年の実刑確定=に同年8月7〜11日、日立市から横浜港までの日帰り運送業務に従事させた後、日立市と大阪市を2往復する業務を指示。運転手が正常な運転ができないことを知りながら、過労運転を容認した。
 この事故で母親(当時53)、弟(同19)、長男(同6)を亡くした愛知県弥富町の阪口玲香さん(29)は「経営者は無理な労働をさせた責任がある。社長も起訴してほしい」と話した。(毎日新聞)

労基法違反
(労働時間)

2004.2. 13

工事用トラックで過積載 容疑で電気工事会社社長らを書類送検−金沢労基署(石川)

 金沢労働基準監督署は13日、工事用トラックで過積載があったとして、金沢市荒屋町、電気工事業「金沢電気工事」と同社の社長(57)を労働安全衛生法違反などの容疑で金沢地検に書類送検した、と発表した。
 同署によると、同社は昨年2月12日、宇ノ気町の電柱移設工事現場で、最大積載量3・2トンのトラックに、1本2・4トンの電柱を4本、合計9・6トンを積載した疑い。
 同社は、この一週間後にも、過積載状態で電柱を運んでいたトラックが荷降ろし中にバランスを崩して横転し、近くで作業していた別の会社の作業員(当時56歳)が直撃を受けて死亡する事故を起こしていた。同労基署は、この事故の経緯などを詳しく調べていた。 (毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.2. 13

帝人化成と係長を書類送検 松山のCO中毒死傷事故 − 松山労基署(愛媛)

 松山市の帝人化成松山工場で昨年7月、一酸化炭素(CO)が漏れ、CO中毒で1人が死亡、14人が重軽症を負った事故で、松山労働基準監督署は13日、労働安全衛生法(有毒ガスによる健康障害防止義務)違反容疑で、同工場係長(34)と法人の帝人化成を書類送検した。
 調べでは、係長は同工場で定期点検中のプラントの運転管理責任者だったにもかかわらず、昨年7月9日、外注先の社員がプラント内で、CO生成設備の不純物除去装置を清掃する際、COが流れ込まないようにバルブを二重に閉めるなどの必要な措置を怠った疑い。
 係長は現場に立ち会っておらず、作業した外注先の社員に具体的なバルブの構造なども伝えていなかったという。
 事故をめぐり、愛媛県警も昨年10月31日、業務上過失致死傷容疑で、定期点検の工事統括責任者の同社保全課長(49)ら社員3人と外注先の社員1人の計4人を書類送検している。(共同通信)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.2. 10

安全衛生法違反で書類送検 トンネル崩落で現場責任者 −中野労基署(長野)

 昨年9月、長野県飯山市の北陸新幹線飯山トンネル工事現場で土砂が流出、トンネル上の山林が陥没し3人が重軽傷を負った事故で、中野労働基準監督署は10日、労働安全衛生法違反の疑いで、施工した共同企業体(JV)代表会社の鉄建(東京)と同社現場責任者(53)を書類送検した。
 また同労基署は、トンネル内作業停止の緊急措置命令を5カ月ぶりに解除。県警飯山署は業務上過失傷害の疑いで、事故後初めてトンネル内に入り、実況見分をした。
 調べでは、JV代表会社の現場責任者は、山林の形状や地質に合った施工計画を定めなければならないのに、昨年5月、現場に適応しない掘削工法に変更し、作業させた疑い。(共同通信)

安衛法違反
(安全措置義務違反)

2004.2. 9

労働安全衛生法違反容疑で研磨・塗装業社長を書類送検−今治労基署(愛媛)

 今治労働基準監督署は9日、長崎県佐世保市針尾西町の研磨・塗装業、船津工業と、同社社長、船津孝裕容疑者(43)を、労働安全衛生法違反容疑で松山地検に書類送検した。
 同署によると、船津容疑者は昨年10月18日、岩城造船(岩城村)から建造中の船体ブロック内部の塗装作業を下請けし、第2種有機溶剤を含む塗料での塗装作業に作業員2人を派遣した際、同法で義務付けられた有機溶剤作業主任者の有資格者を同行させなかった疑い。同法の両罰規定により、法人である船津工業も送検した。この日の作業で、作業員の男性(35)が有機溶剤中毒で倒れ、3日後に死亡している。
 同署は今後、同社と元請けである岩城造船に対し、適正な作業を行うよう行政指導する方針。(毎日新聞)

安衛法違反
(有機溶剤中毒予防措置義務違反)

2004.2. 3

安全管理が不十分の2社を書類送検−−佐伯労基署(大分)

 佐伯労働基準監督署は3日、作業中の安全管理が不十分だったとして、塗装会社など2社と社長を労働安全衛生法違反容疑で大分地検に書類送検した。
 書類送検されたのは、臼杵市板知屋、松永塗装と社長の男性(67)▽蒲江町畑野浦、小野木材と社長の男性(49)。
 調べでは、松永塗装は昨年10月5日、佐伯市の造船所で、塗装作業中、派遣会社員の椋木敏夫さん(当時56歳)が急性中毒で死亡した際、現場に防毒マスクの着用や換気の指導をする有機溶剤作業主任者を置いていなかった疑い。
 小野木材は同年11月20日、本匠村山部の山林斜面(傾斜48度)で、伐採した杉の枝を切り落とす作業をしていた社員、芦刈増男さん(当時51歳)が木材の滑落に巻き込まれ、首を打って死亡した際、安全帯などの転落防止措置を取らずに作業をさせていた疑い。(毎日新聞)

安衛法違反
(有機溶剤中毒予防措置義務違反)
(安全措置義務違反)

2004.2. 3

賃金不払いの疑いで書類送検 愛知川町の会社役員 -彦根労基署(滋賀)

 彦根労働基準監督署は3日、労働基準法違反(賃金不払い)の疑いで滋賀県愛知川町石橋、警備会社「ゲッコウ」と、同社の代表取締役(59)を書類送検した。
 調べでは、同社は退職した元男性社員(58)の2003年3月と4月分の賃金計約25万円を、再三の行政指導にもかかわらず、支払わなかった疑い。(京都新聞)

労基法違反
(賃金不払い)

2004.2. 3

労災虚偽報告で書類送検 名鉄運輸−津島労基署(愛知)

 愛知県の津島労働基準監督署は3日までに、名鉄運輸名古屋西支店(津島市)の運転手(36)が重傷を負った労災事故で、取引先の従業員の関与を隠す虚偽の報告をしたとして、労働安全衛生法違反の疑いで、名鉄運輸(名古屋市)と同支店の元支店長(48)=発覚後に異動=を書類送検した。
 調べによると、運転手は昨年6月2日、荷降ろし作業中に、取引先の従業員が運転するフォークリフトから落ちた金属製リール(約1トン)が背中に当たり、右肩脱臼などの重傷を負った。
 しかし名鉄運輸と元支店長は「運転手が一人で荷物を運んでいた際に転び、トラックの荷台から地面に落ちた」と、虚偽の報告書を同労基署長に提出した疑い。
 労基署への匿名電話で虚偽報告が発覚。元支店長は「取引先との関係を悪化させたくなかった」と話しているという。(共同通信)

安衛法違反
(虚偽報告)

2004.1.20

北陸道追突死亡事故 労働基準法違反容疑で運送会社と部長を書類送検 /石川

 福井市の北陸自動車道で02年5月、滋賀県彦根市の無職男性(当時77歳)運転の乗用車に、運送会社の大型トラックが追突、男性が死亡した事故を巡り、被害者の男性の三男(51)の告発を受けていた金沢労働基準監督署は20日、運送会社「ジャスト物流」(本店、松任市)と同社の物流部長(40)を、労働基準法違反容疑で書類送検した。
 調べによると、同社は時間外労働に関する協定を同労基署に届けることなく、元トラック運転手の男性(26)に対し、02年5月2日から15日までの間に、法定労働時間40時間を超えて計42時間35分の時間外労働をさせたほか、同年5月1日から16日までの間のうち10日間において、1日8時間を超えて計47時間50分の時間外労働をさせた疑い。
 この元運転手は、業務上過失致死罪に問われ、福井地裁で禁固3年執行猶予5年の判決が確定している。男性は公判で、事故の2日前ごろから著しく睡眠時間が短い状態で勤務していたことを認め、「睡眠が十分に取れず、事故を起こした」などと証言していた。
 同社については昨年9月、被害者の三男により、金沢西署に道路交通法違反(過労運転の禁止など)の疑いで刑事告発されている。(毎日新聞) 

労基法違反
(労働時間)

2004.1.7

サービス残業で書類送検 神奈川県の住宅販売会社 −相模原労基署/神奈川

 神奈川県相模原市の住宅建設販売「城南建設」が残業代などを社員に支払わなかったとして、相模原労働基準監督署は7日、労働基準法違反(サービス残業)の疑いで、社長(53)と同社を書類送検した。
 調べでは、同社は2002年9月から03年4月の間、従業員15人に残業させ、割増賃金など約115万円を支払わなかった疑い。
 労基署は数年前からサービス残業の改善を行政指導をしていたが、タイムカードを改ざんして改善したかのように装うなどしていたため、書類送検した。(共同通信)

労基法違反
(割増賃金不払い)

2004.1.6

木材伐採事故で業者を書類送検−−日南労基署/宮崎

 日南労働基準監督署は6日、北郷町の木材伐採業の男性(46)を労働安全衛生法違反容疑で宮崎地検日南支部に書類送検した。
 調べでは、男性は昨年7月31日、日南市酒谷の山林で作業員に杉の伐採をさせる際、周囲に人がいないことを確認するなどの危険回避措置をさせていなかった疑い。別の作業員=当時43歳=が倒れてきた木材の直撃を受けて死亡した。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務違反)
2004.1.6 宮崎・温泉ガス爆発 伊万里の掘削業社長ら書類送検 -宮崎労基署 /宮崎

 昨年4月8日に宮崎県西都市の温泉掘削現場であったガス爆発火災で、宮崎労働基準監督署は6日、伊万里市のボーリング掘削専門会社「福田地研」と同社の福田義人社長(49)ら2人を労働安全衛生法違反容疑で宮崎地検に書類送検した。
 調べでは、同社と福田社長らは、掘削現場から引火の危険がある天然ガスが噴出していたにもかかわらず、火気使用禁止を表示するなど必要な措置を講じなかった疑い。
 この火災で西都署は03年8月、たばこにライターで火をつけようとしてガスに引火し爆発、2人にけがをさせたとして、伊万里市の男性作業員を業務上過失傷害容疑などで書類送検。宮崎地検が同年9月、起訴猶予処分とした。(毎日新聞)

安衛法違反
(安全措置義務違反)