安全衛生管理と災害事例

オープニング画面


2010/09/12 ツアーバスの「拘束時間、乗務距離、制限速度関係」の運行実態について

(以下は、総務省行政監察結果報告書の一文から)

 「拘束時間、乗務距離、制限速度関係」の実態

 当該事業者について、調査対象期間中の所属運転者に係る運行記録936 件を調査したところ、505件の運行において、

@改善基準告示で規定されている1日当たりの拘束時間の限度の16時間を超過している例が11 件、
A国土交通省が交替運転者の配置指針として示している1日当たりの乗務距離の上限値の670 qを超過している例が68件、
B道路交通法施行令(昭和35 年政令第270 号)で規定されている高速道路上の貸切バスの最高速度である時速100 qを超過している例が469 件みられた。

 →結果報告書は下記URLで直接確認ができます。 
 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/34390_2.html


2010/09/07 平成21年建設業労働災害防止対策等総合実態調査結果の概況

 厚生労働省が9月公表した「平成21年建設業労働災害防止対策等総合実態調査結果」。
 下記URLから調査結果の概要を確認できる。
 → http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/saigai/anzen/09/index.html
 この調査では、
 例えば。ヒヤリハット

 労働者調査の項目にヒヤリハット体験の有無を問うた項目があり、60%が「あり」と回答。
 また、建設現場の新規入場者への安全教育について、その96%が「効果あり」と回答しているなど。興味深い調査結果をみることができる。
ぜひの参照をお奨めしたい。


2010/09/06 全国労働衛生週間準備期間〜9月

平成22年度スローガン
「心の健康維持・増進 全員参加でメンタルヘルス」

 全国労働衛生週間は、労働者の健康管理や職場環境の改善等の労働衛生に関する国民の意識を高めるとともに、職場での自主的な活動を促して労働者の健康の確保等を図ることを目的に行われています。昭和25年の実施以来、本年で61回目です。
 毎年10月1日から10月7日までを本週間、9月1日から9月30日までを準備期間とし、それぞれの職場でさまざまな取り組みを展開することとしています。

 厚生労働省の週間案内
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000f4pw.html


2010/09/06 労働災害による死亡者の大幅増加を問題視した厚生労働省が「緊急対策」の指示へ

 労働災害による死亡災害が既に「574人」に達し、前年より66人増(13.0%増)と大幅に増加している(2010.8.7現在)事態を重視した厚生労働省は、9月6日、労働災害防止緊急対策を実施することとし、各都道府県労働局長に指示しました。

 →緊急対策の詳細等は下記URLにてご確認ください。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000qako.html


2010/09/03 建設労働者が元請に希望する「安全対策はなにか」

厚生労働省の「平成21年建設業労働災害防止対策等総合実態調査」
 → http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/saigai/anzen/09/index.html
は、平成21年10月、全国3100現場、約11000人の建設労働者を対象に実施された調査。

調査結果の中に、
安全対策について、「事業主及び元方事業者に対して希望することが「ある」と回答した労働者67.5%」について
その具体的内容を聴いたものがある。

no1 「日数に余裕を持った行程にする」82.4%
no2 「天気の悪い日や夜間はなるべく作業させない」45.9%などとなっている。
以下は、下記図表を参照してください。


2010/08/21 「事故原因の究明」と「事故責任の追及」

 消費者庁は2010.8.20,航空・鉄道事故やエレベーター事故など日常生活の周辺で起きる様々な事故の原因を究明する新たな調査機関の設置について、検討会の初会合を開いた。

 この日の初会合では、事故原因調査よりも捜査が優先される現状の見直しを求める意見が相次いだ。
 日航機事故の遺族でつくる8・12連絡会事務局長の美谷島邦子さんは「私たちは犯人捜しをしたいわけではない。遺族にとっては事故原因の究明と再発防止が一番重要だ」と強調。明治大教授(安全学)の向殿政男委員も「今の事故調査機関は警察に比べ権限が弱い。故意で悪質性の高い事故が捜査優先なのは当然だが、過失の事故は原因調査を優先すべきだ」と述べた。(以上、日経新聞8.20朝刊記事より)

 [コメント] 古くて新しい課題、さて、どう組み立てるのがベストか?
「私たちは犯人捜しをしたいわけではない。遺族にとっては事故原因の究明と再発防止が一番重要だ」=確かにその通りのお気持ちだろうと思うが、
事故責任の追及を放棄したら、それはそれで批判の集中砲火を浴びるのも必定なれば、結局、「双方を立てるしかない」。
それが難しいからこそ「古くて新しい課題」なのだろう。


2010/07/10 駅員への暴力、過去最多869件

 2010.7.8日本経済新聞朝刊に,次の記事。
 「大手私鉄やJRの駅、車内で、2009年度に起きた駅員や乗務員への暴力行為は869件で、過去最多となったことが7日、日本民営鉄道協会のまとめで分かった。08年度の752件から大幅に増加した。
 加害者が酒を飲んでいたケースが499件(57・4%)と6割近くに上り、午後5時以降の発生が584件(67・2%)だった。曜日別では、月曜が89件で最も少なく、曜日を重ねるごとに増え、日曜が147件と最も多かった。月別では、飲酒の機会が多い12月が90件と最多だった。」


2010/07/15 「勤労者心の電話相談」に過去最高の25,725件

 労働者健康福祉機構が、全国19の労災病院等を通じて実施した「勤労者心の電話相談」
 勤労者及びその家族等からの相談件数は、前年度より1,649件増加し、過去最高の25,725件(前年度:24,076件)を記録した。
 相談内容は、
 @ 職場の問題では、「上司との人間関係」に関する相談が2,741件と最も多く、次いで「同僚との人間関係」に関する相談が1,977件、「その他の職場
における人間関係」に関する相談が1,628件。(グラフ参照)

 関連URL http://www.rofuku.go.jp/kanrenshisetu/pdf/h22kokoro_sodan_press.pdf


2010/07/01 健康診断有所見率[21年も上昇]

 平成21年定期健康診断有所見率の状況が発表されています。

 対前年から有所見率が上げっているのは
○ 胸部X線(+0.1%)
○ 血圧(+0.4%)
○ 貧血(+0.2%)
○ 肝機能(+0.2%)
○ 血中脂質(+0.9%)
○ 血糖(+0.5%)
○ 尿蛋白(+0.1%)
○ 心電図(+0.4%)
■ 全体有所見率(+1.0%)

しかし、軒並み有所見率が上がっています。


2010/06/18 塩ビ工場「塩酸蒸留塔」で、塩酸流出

 千葉県市原市五井南海岸にある石油化学会社「京葉モノマー」の塩化ビニール製造工場で15日午前、「塩酸蒸留塔」の加熱器のボルトを締め付ける作業をしていた男性8人が漏れ出した塩酸をかぶってやけどを負った。(時事通信)
死亡2人、重体1人、重傷2人、軽傷3人。

毎日新聞によると「塩酸を水蒸気で熱し蒸留する多管式熱交換器(リボイラー)から塩酸が推定で620キロ漏れた。」としている。原因は特定できていないようだ。


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